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冬から春の寝具の衣替え。冬の寝具のしまい方と春に使う寝具

冬から春の寝具の衣替え。冬の寝具のしまい方と春に使う寝具

冬から春の寝具の衣替え。冬の寝具のしまい方と春に使う寝具

3~4月になると、冬用の寝具が暑く感じはじめます。羽毛布団はまだ使う時期ですが、ボアなどのあったか寝具は、片付ける季節になります。ここでは、春先に片付ける寝具、そのしまい方、そして、春に使いたい寝具をお伝えします。冬から春の寝具の衣替えにお役立てください。

目次

春先に片付ける、冬用あったか寝具

3月の寝具の衣替えでは、ボア素材のあったか寝具や、保温性を高めるために使った寝具を片付けます。具体的には、次の寝具です。

  • あったかボアの敷きパッド
  • あったかボアシーツ
  • 肩当て
  • ボアのあったかパジャマ
  • 毛布

冬用あったか寝具のしまい方

ここから、冬用あったか寝具のしまい方を、上記のリストに沿ってお伝えします。

1.あったかボアの敷きパッド、のしまい方

あったかボアの敷きパッド、のしまい方をお伝えします。

あったかボアの敷きパッドには、洗えるタイプと洗えないタイプがあります。洗えるタイプ、洗えないタイプのしまい方を順に追ってお伝えします。

まず、洗えるタイプか、洗えないタイプかを確認する

まずは、商品の洗濯タグで、ご家庭で洗濯可能か確認しましょう。

確認ができない場合、ボアが短めで、わたが薄く入っている敷きパッドは、ご家庭で洗えるタイプが多いです。

洗えるタイプのあったか敷きパッドのしまい方

洗えるタイプのあったかボア敷きパッド

洗えるタイプのあったかボア敷きパッド

  1. 洗えるタイプのあったか敷きパッドは、天気の良い、乾燥した日を選んで、洗濯をします。
  2. 洗濯後、天日に干すか、部屋干しをして、完全に湿気を発散させます。乾燥機は使用できません。日にちをまたいででも、パッドの中わたの湿気をすべて、乾燥させるまで、干しましょう
  3. 湿気が完全にとれたら、収納します。
    湿気を完全に発散していないと、カビや匂いの原因になります。注意しましょう。
  4. 圧縮袋に入れると、コンパクトに収納していただけます。
  5. 11月頃までは、使いません。収納スペースに限りがある場合は、収納場所の、奥の方や、高い場所、に収納するのがよいでしょう。

洗えないタイプのあったか敷きパッドのしまい方

洗えないタイプのあったかボア敷きパッド

洗えないタイプのあったかボア敷きパッド

ミンクタッチのアクリルボア敷きパッドなどの、厚くわたが入り、起毛部分が長めのタイプは、ご家庭での洗濯ができないものが多いです。

  1. ドライクリーニングに出すか、陰干しをして、湿気をしっかりと発散させてからしまいます。
  2. ドライクリーニングを利用しない場合は、ボアの部分を、硬く絞った濡れたタオルで表面を拭き取ります。陰干しをして、湿気を十分に乾燥させます。
  3. 完全に乾燥したら、圧縮袋に入れるなどして、収納します。湿気が少しでも残ったまま、圧縮袋に入れると、カビや匂いの原因になります。湿気は完全に発散させましょう。
  4. 約8か月程度、使いません。押入れやクローゼットの奥にしまいましょう。

2.あったかボアシーツ、のしまい方

生地の表面が起毛している、あったかボアシーツ、あったかボアボックスシーツのしまい方です。

  1. 洗濯をして、完全に乾燥させてから収納します。
  2. ボアシーツは、かさばります。圧縮袋に入れて、コンパクトにしてから、収納しましょう。
  3. 圧縮袋を利用する際は、とくに、湿気に注意しましょう。完全に、乾燥をしてから収納することが大切です。湿気が残ったまま収納すると、カビや匂いの原因になってしまいます。

肩当て、のしまい方

羽毛の肩当てや、毛布素材の肩当ては、3月の寝具の衣替えでしまいましょう。

  1. ご家庭で洗濯できる商品がほとんどです。洗濯後、完全に乾燥させてから収納します。
  2. 羽毛の肩当ては、軽量のため、洗濯機で洗うと、洗濯層の中で浮いてしまい、上手く洗濯ができない場合があります。洗濯層に沈みこませるようにしながら、洗濯するか、手で押し洗いをします。
  3. 洗濯機で洗濯、脱水の後、まだ、洗剤が付着している場合があります。肩当てが、洗濯層で浮いてしまって、きちんと洗濯ができていない状態です。その場合は、手洗いをするようにしましょう。きちんと汚れや、洗剤を洗い流すことができます。

3.あったかボアのパジャマ、のしまい方

ボアのあったかパジャマは、3月になると、急に暑く感じる寝具の代表です。

  1. 洗濯後、しっかりと乾燥させてから、収納します。
  2. 11月頃まで使いません。肩当てや、冬用羽毛ソックスなどと一緒に、圧縮袋に収納することをおすすめします。収納スペースが少なくすみます。

4.毛布、のしまい方

3月の衣替えで片付けたい毛布は、羽毛布団と併用して使った毛布です。

綿のわたの掛け布団や、洗えるポリエステルの掛け布団をお使いの方で、まだ、肌寒いと感じる方は、片付けなくてもよいでしょう。4月に入ってから、片づけるのがよいかもしれません。

  1. 洗える毛布:ニューマイヤー毛布、ポリエステル毛布、マイクロファイバー毛布などの、薄い毛布は、ご家庭で洗濯できます。洗濯をして、しっかりと乾燥させてから、圧縮袋などに入れてしまいます。
  2. 洗えない毛布:ウール毛布、マイヤー毛布などの、2枚合わせの毛布は、ご家庭での洗濯はできません。ドライクリーニングサービスを利用しましょう。ドライクリーニングを利用しない方は、毛布の表面を、硬く絞ったタオルで拭き、しっかりと乾燥させてから、圧縮袋などに入れて収納します。
  3. 収納前には、毛布をしっかり乾燥させるようにしましょう。湿気が残ったまま圧縮袋に入れると、カビや匂いの原因になります。
  4. ウール毛布、カシミヤ毛布、シルク毛布は、防虫剤を入れて収納するのが良いでしょう。

毛布は、乾燥に時間がかかります。収納前には、しっかりと、乾燥をさせることが大切です。日にちをまたいででも、しっかりと乾燥させてから収納しましょう。

春に快適に眠るための寝具

春に、快適に眠るための寝具選びのポイントは、適度な保温性、と、肌触りのよさです。

掛け布団だけでは、少し肌寒い、と感じる場合は、綿毛布やガーゼケットを利用して、保温性を調節します。

春におすすめの寝具は、次の通りです。

肌触りのよい綿のシーツ

春は、肌触りがよく、綿の心地よさを楽しめるシーツを選びましょう。

お布団の方は、ワンタッチシーツ(ラップシーツ)、ベッドの方は、ボックスシーツをお選びになると、シーツの装着が簡単です。素材や色の種類も豊富です。

肌触りのよい綿のシーツの素材は、

などです。

上質なシーツは、手足や頬、素肌が触れるだけで癒される、極上の素材感を楽しんでいただけます。さらに、吸湿性にも優れていますので、汗を吸収します。春の肌寒い夜でも、汗で体を冷やすことなくお休みいただけます。

やわらかいタオルやシンカーパイルのシーツ

「綿のシーツだと、まだ肌寒く感じてしまう」という方は、やわらかなタオルや、シンカーパイルのシーツがおすすめです。適度な保温性で、春の肌寒い夜も、心地よくお休みいただけます。

お布団の方は、フラットタイプのタオルシーツや、シンカーパイルのラップシーツがおすすめです。

ベッドをお使いの方は、やわらかタオルの、シンカーパイルのボックスシーツが、心地よくお使いいただけます。

ベッド用のタオルのフラットシーツは、日本ではほぼ販売されていません。タオル地のシーツがお好みの方は、ボックスタイプを選ぶようにしましょう。

綿毛布

3月は、羽毛布団1枚だけでも、十分保温性があり、適切な保温性で、快適にお休みいただけます。

ただ、冷え症や寒がりなどで、毛布を使いたいといという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、綿毛布がおすすめです。綿毛布とは、起毛の部分が、綿100%の毛布です。羽毛布団と一緒に使う際も、羽毛布団の内側に入れてお使いいただけます。

肌触りも良く、静電気も発生せず、吸湿性もあり、肌に直接かけてお使いいただけ、春にとても掛け心地の良い毛布です。

ガーゼケット

「綿毛布ほど保温性は必要ないが、羽毛布団一枚では、肌寒い」とお感じの方は、ガーゼケットがおすすめです。

ガーゼは、空気を多く含みます。羽毛布団の内側に入れてお使いになると、ふんわりと、やさしい保温性で心地よくお休みいただけます。とても軽いので、お子さまや、ご年配の方には、特におすすめです。

ガーゼの掛け布団カバーや毛布カバー

「綿のカバーでは、まだ肌寒く感じてしまう」という方は、ガーゼの掛け布団カバーがおすすめです。ひんやり感がなく、ふんわりとした肌触りで、空気を含むことで、やわらかな保温性で、体を温めます。洗濯後の乾きも早いので、お手入れもとても簡単です。

羽毛布団以外のお布団をお使いの方は、3月ごろは、毛布がまだ必要な方も多くいらっしゃいます。ただ、毛布を直接掛けると、暑さが気になることもあるでしょう。

春に毛布をお使いの方は、毛布に、ガーゼの毛布カバーをかけてお使いになることをおすすめします。ガーゼの毛布カバーをかけることで、起毛の部分が身体に触れません。適度な保温性で、毛布を快適にお使いいただけます。

毛布カバーの内側には、掛けふとんカバーに付いている、ずれ防止の紐は、付いていません。毛布がカバーの中でずれてしまう際は、安全ピンなどを使って、毛布と毛布カバーを止めてお使いいただくとずれることなくお使いいただけます。

冬のあったか寝具を収納する便利アイテム

ボリュームのある、ボアシーツや、あったか敷パッド、毛布などは、圧縮袋で保管すると、便利です。ダニ除け、防虫加工の圧縮袋が安心です。どうぞご利用ください。
(ご注意:羽毛布団や、羽毛を使用した寝具は、圧縮袋には、ぜったいに、収納しないでください。羽毛が壊れてしまいます。復元が正常に行われません。)

ダニ除け・防虫加工 ふとん圧縮袋

レック バルサン スティック掃除機対応 ダニ除け・防虫加工 ふとん圧縮袋

レック バルサン スティック掃除機対応 ダニ除け・防虫加工 ふとん圧縮袋

 


以上、冬から春の寝具の衣替えをお伝えしました。

冬の寝具のしまい方のコツは、収納前に、清潔に洗濯をして、湿気を完全に発散させてからしまうことです。

羽毛が使われていない寝具は、圧縮袋を使ってコンパクトしましょう。押し入れや、クローゼットの邪魔にならない場所に収納すると、押入れを有効活用いただけます。

春は、冬の疲れや季節の変わり目で、眠気が高まる季節でもあります。肌触りのよい寝具や、やさしい保温性のある寝具で、心地よい眠りをお楽しみください。

敷き布団の種類とお好みによる選び方

敷き布団の種類とお好みによる選び方

敷き布団の種類とお好みによる選び方

新生活をスタートなさる方や、ご婚礼や転勤を機に寝具を新しく購入される方から、敷き布団の選び方についてお問い合わせを頂戴します。敷き布団に、種類の多さに驚き、どう選べばよいのか、迷われる方も多いようです。ここでは、敷き布団の種類、それぞれの特徴、と、選び方をお伝えします。お好みに合った敷き布団でぐっすりとお休みください。

目次

敷き布団の種類とそれぞれの特徴

敷き布団って、どれも同じではないのですか? と、思う方も多いかもしれません。

敷き布団は、中わたの種類や構造によって、寝心地や、お手入れのしやすさが異なります。睡眠の質にも違いをもたらします。下記、敷き布団の主だった種類です。

  1. 羊毛混固わた敷き布団
  2. 合繊敷き布団
  3. 羊毛敷き布団
  4. 体圧分散健康敷き布団
  5. 綿のわたの敷き布団

ここから、それぞれの敷き布団の特徴をお伝えします。

1.羊毛混固わた敷き布団の特徴

羊毛混固わた敷き布団は、敷き布団の中央部分に、固わたとよばれる、ウレタンなどを圧縮して固くしたわたを芯に使い、その上下に、やわらかい羊毛や化繊のわたを置き、側生地で包み、キルティングされた敷き布団です。現在販売されている敷き布団のほとんどが、羊毛混固わた敷き布団に分類されます。お使いになってらっしゃる方も多いでしょう。

三つ折りにたたみやすい仕様で、昔ながらの綿のわたの敷き布団に比べ、湿気をこもらせず、お手入れが楽な敷き布団です。

以前は、羊毛混固わた敷き布団には、種類はありませんでした。現在は、芯に使われる固わたや、上下に使われるわた、構造が異なった、数多くの種類の羊毛混固綿敷き布団が販売されています。

固い敷き布団、柔らかな敷き布団、軽い敷き布団など、好みに合わせて選べるようになってきています。

下記、羊毛混固わた敷き布団の種類と特徴です。特徴を把握し、お好みに合った敷き布団を選ぶ目安になさってください。

羊毛混固わた敷き布団:軽量タイプ

  • 固わたに、軽量素材を使い、軽く、布団の上げ下ろしが楽にできる敷き布団。
     
    軽量素材が使われた敷き布団は、一般的な羊毛混固わた敷き布団に比べ、約2分の3の重さです。持って、軽いと実感できるほどです。女性や、ご年配の方に、おすすめの敷き布団のタイプです。

羊毛混固わた敷き布団:折り曲げられるタイプ

  • 固わたに特殊加工を施し、持ったときに、突っ張らず、折り曲がる敷き布団。腕のリーチが短い女性の方も、簡単に、持ち運びができるのが特徴。
     
    固わた敷き布団の難点の一つは、持ったときに折り曲がらないことです。押入れにしまう際に、突っ張ったままで、小柄な女性からは、とても持ちづらい、という声を多くお聞きします。その点を改良したのが、固わた部分に、縦型成形クッションとよばれる、縦に曲がりやすい素材が使われた、固わた敷き布団のタイプです。大変持ちやすく、上げ下ろしも楽にしていただける敷き布団です。

羊毛混固わた敷き布団:腰の部分が固いタイプ

  • 腰の部分に、固めの固わたを使用し、腰の部分のへたりを少なくした敷き布団。寝心地が良く、長持ちするのが特徴。
     
    一般的な敷き布団では、腰の部分だけ沈み込んだり、へたったりしてしまいます。腰の部分の固わただけ、固くすることで、腰の沈み込みをなくし、腰に負担をかけず、正しい寝姿勢を保って眠ることができます。腰の部分がへたりにくくなりますので、長くお使いいただける敷き布団です。

羊毛混固わた敷き布団:綿わたの寝心地に近いタイプ

  • 敷き布団の上側(表面)に、羊毛100%のわたを使った敷き布団。従来の綿のわたの敷き布団に近い寝心地。弾力性を高め、やわらかな寝心地が特徴。
     
    羊毛固わた敷き布団の表面に羊毛100%が使われています。表面に羊毛混固綿が使われている敷き布団より、柔らかで、弾力性があるのが特徴です。昔ながらの敷き布団に近い、弾力のあるわたの感触でお休みになりたい方におすすめです。

羊毛混固わた敷き布団:固めタイプ

  • 固めの固わたを、圧縮したかための敷き布団。体のがっちりとした男性が寝ても、しっかりと体を支えるのが特徴。
     
    がっちりとした体形の男性が、毎日寝ても、へたりにくく、底つき感がなく、しっかり体を支え、安眠できるようにした敷き布団です。

寝具メーカーにより、上記のように、さまざまな羊毛混固わた敷き布団が販売されています。特に敷き布団の名称に違いがなく、見た目も似ているために、違いがわかりづらいのが難点です。商品説明、素材の違いを確認するようにしましょう。

お求めになる際は、寝具店や大型ホームセンター、デパートなどの店頭では、専門のお店の方に相談されて、お好みを伝えると、ご希望にあった敷き布団を紹介してくれるはずです。

通信販売でお求めの際は、カタログや、ホームページ上で、それぞれの特徴が記載されています。お好みの特徴を含めて、検索されるとよろしいかと存じます。例えば、軽い敷き布団、硬い敷き布団、持ち運びやすい敷き布団、などで、検索してみましょう。お好みの敷き布団を見つけていただけるでしょう。

2.合繊敷き布団の特徴

合繊敷き布団は、天然素材が一切使われず、化繊わたが使われている敷き布団です。

  • 洗える敷き布団
  • ホコリの出ない敷き布団
  • アレルギーの方用の敷き布団

などです。寝具メーカーさまにより、使われる合繊わたに特徴があります。具体的な素材名は、ダクロンⓇホロフィルⓇわたや、ダクロンⓇアクアわたなどです。これらの高機能中わたが使われている敷き布団は、ホコリがたたず、洗えて、へたりにくく、軽いという特徴です。

ハウスダストやダニなどに対応した、アレルギーの方向けの敷き布団も販売されています。中わたに、ホコリの出にくいわたを使い、高密度の側生地をノンキルトで製造し、ダニやほこりの侵入を防ぐ仕様になっています。具体的な商品名は、フレッシュプロ敷き布団、や、ミクロガードの敷き布団などです。

3.羊毛敷き布団の特徴

羊毛(ウール)100%わたを使った敷き布団です。羊毛わたは、弾力性があり、湿気の吸湿と放湿力が優れています。寝心地が良く、綿のわたの敷き布団に比べ、湿気がこもらず、衛生的に使えるのが特徴です。

固わたが使われていません。やわらかな敷き布団です。自由に折り曲がります。持ちやすく、上げ下ろしも楽です。羊毛混固わた敷き布団に比べ、一枚で眠ると底つき感があります。2枚敷きをされたほうが、寝心地は良くなります。

4.体圧分散健康敷き布団

体圧分散健康敷き布団は、特殊なウレタンフォームが使われ、体の寝姿勢を保ち、安眠することを目的にした敷き布団です。さまざまなメーカーから、健康敷き布団や安眠敷き布団として販売されています。

具体的な商品名は、ムアツふとん、西川エアー、快圧ふとん、整圧敷き布団、ロマンスエコー、などです。敷き布団の上部を凹凸にすることで、体を敷き布団に密着させず、血流やリンパの流れを妨げません。寝返りすることなく、内臓に負担をかけずにぐっすりとお休みいただけるのが特徴です。正しい寝姿勢を保って眠れるのも特徴です。腰に負担がかからず、目覚めた時の体の痛みに悩まれている方にも喜ばれています。

わたが使われていないため、ホコリが立たず、湿気もこもらせません。アレルギーの方も安心して使えます。干す必要のないタイプの健康敷き布団もあります。布団を干せない方にも最適な敷き布団です。

5.綿わたの敷き布団の特徴

従来の昔ながらの、綿のわたが使われた敷き布団です。打ち直しができます。使い捨てにすることなく、お使いいただけます。綿のわたは、湿気の吸湿はしますが、放湿力がないため、毎日、干す必要がある敷きふとんです。

お好みによる敷き布団の選び方

ここからは、お好みによる敷き布団の選び方をお伝えします。固さ、ご予算、寝心地、使い勝手など、お好みに合わせて、敷き布団をお選びください。

次のお好み別にお選びいただけます。

  1. 買いやすく、寝心地も良い敷き布団が欲しい
  2. 軽くて、上げ下ろしが楽な敷き布団が欲しい
  3. 固い敷き布団が欲しい
  4. やわらかな敷き布団が欲しい
  5. アレルギーや、ホコリ、ダニが気にならない敷き布団が欲しい
  6. 干さなくてよい敷き布団が欲しい
  7. 睡眠の質をよくして、快眠できる敷き布団が欲しい

1.買いやすく、寝心地も良い敷き布団が欲しい

種類も豊富で、手に入れやすく、寝心地も考慮されているのは、羊毛混固わた敷き布団です。価格帯も、数千円から数万円程度まで幅があります。

寝心地を考慮する方は、羊毛混固わた敷き布団の中でも、

  • 腰の部分の固わたが固くなっているタイプ
  • 上部のわたに羊毛わた100%が使われているタイプ

などがおすすめです。

下記、おすすめの敷き布団です。お好みをお選びください。

2.軽くて、上げ下ろしが楽な敷き布団が欲しい

布団の上げ下ろしを楽にしたい方は、羊毛混固わた敷き布団の中の、

  • 縦型成形タイプや、縦にカットされた、織り曲がる固わたが使われたタイプ
  • 軽量固わたが使われたタイプ

や、

  • 化繊100%の、合繊敷き布団

が、おすすめです。

上下のわたも、羊毛わたより、化繊わたや、混合わたが使われたほうが、軽量になります。

下記、軽量タイプの敷き布団です。軽さ、持ちやすさでお選びください。

3.固い敷き布団が欲しい

固い寝心地の敷き布団がお好みの方には、

  • 固めの固わたがつかわれた、男性向け敷き布団
  • 上部に、羊毛100%わたが使われた敷き布団
  • 体圧分散健康敷き布団のハードタイプ

がおすすめです。

体圧分散敷き布団のハードタイプは、がっちりとした体形の男性でも、硬いと感じることなく、しっかりと体重を支えます。寝心地、健康のためにはベストな敷き布団です。

下記、固めの寝心地の敷き布団です。お好みをお選びください。

4.やわらかな敷き布団が欲しい

ふんわりとしたやわらかな敷き布団をお探しの方は、

  • 羊毛(ウール)敷き布団
  • 体圧分散健康敷き布団のソフトタイプ

がおすすめです。

羊毛(ウール)100%わた敷き布団は、弾力性があり、身体にやさしい寝心地です。持ちやすいですので、女性の方でも、上げ下ろしが楽にしていただけます。

体圧分散健康敷き布団のソフトタイプは、やわらかさを感じないかもしれませんが、身体に負担がかからずに、お休みいただけます。やわらかい敷き布団がご希望の方も、目覚め方は、とてもよいと感じていただけるでしょう。

下記、柔らかな敷き布団をお好みの方におすすめです。お好みでお偉いください。

5.アレルギーや、ホコリ、ダニが気にならない敷き布団が欲しい

アレルギーや、ホコリやダニが気になる方は、アレルギーの方向けの合繊敷き布団や、健康敷き布団がおすすめです。

いずれも、アレルギー対策、ホコリダニ対策が施されていますので、安心してお休みいただけます。

下記、アレルギーの方のために作られた敷き布団です。ハウスダスト、ダニなどの侵入を防ぐ高密度側生地の敷き布団。アレルギーの方におすすめです。

ほこりやダニの心配のいらない、わたが使われていない、健康敷き布団もおすすめです。アレルギー対策 + 睡眠の質の向上を目指す方におすすめです。

6.干さなくてよい敷き布団が欲しい

ムアツふとん、西川エアー、整圧敷き布団、快圧敷き布団など、凹凸タイプの健康敷き布団がおすすめです。湿気を布団の中に閉じ込めませんので、干す必要がない敷き布団です。

お仕事が忙しく、日中、布団が干せない方も、じめじめの不快さがなく、快適にお休みいただけます。

下記、干す必要のない、衛生的で、寝姿勢を正しく保ち、睡眠の質にこだわる方におすすめの健康敷き布団です。毎日健康でいたい、という方、お選びください。

7.睡眠の質をよくして、快眠できる敷き布団が欲しい

睡眠の質にこだわる方は、迷うことなく、体圧分散健康敷き布団を選びましょう。

ネット通販ではなく、実際に寝てお試しになりたい方もいらっしゃるでしょう。

寝具専門店、東急ハンズさま、デパートの寝具売り場などに足をお運びいただき、寝心地を比べて、一番体に合うタイプを選ぶこともおすすめします。

それぞれの健康敷き布団には、硬さの違いや厚みの違いもあります。その違いで、寝心地も変わってきます。睡眠の質を良くすることが目的の方は、詳しい寝具の専門スタッフがいる店舗で相談してみましょう。ベストな敷き布団をおすすめしてくれるはずです。

以上、敷き布団の種類と選び方をお伝えしました。

毎日の睡眠の質を左右するのが、敷き布団です。生活スタイルやお好みに合わせて、納得のいく敷き布団をお選びいただき、ぐっすり心地よく眠っていただければ幸いです。

ワイドダブルのボックスシーツが探しにくい原因と対策

ワイドダブルサイズのベッドをお使いの方から、ボックスシーツのサイズで困っている、というお声を頂戴します。ボックスシーツのサイズが見つからない、という方と、購入したサイズがマットレスに合わない、という方がいらっしゃるようです。ここでは、ワイドダブルのベッドマットレスをお使いの方が、ボックスシーツを探しにくい原因と、ボックスシーツのサイズで困った際の対策をご案内します。

目次

ワイドダブルのボックスシーツで困る原因

ワイドダブルのベッドをお使いの方が、ボックスシーツで困る原因の主だったものは、2つあります。

  • 1つは、ワイドダブルのボックスシーツは、販売されている種類が少なく、それが、商品を見つけにくくしていることです。
  • 2つめは、ベッドメーカーやシーツメーカーによって、ワイドダブルの巾の寸法に、ばらつきがあり、さらに、サイズの名称も、異なっていることです。これは、シーツの探しにくさと、購入後のサイズが合わないこと、双方の要因になっています。

ベッドをお使いのほとんどの方は、ベッドマットレスのサイズを、実寸の寸法ではなく、サイズ名で覚えていらっしゃいます。それが普通です。ボックスシーツをお探しの際は、サイズ名称を使い、ワイドダブルのボックスシーツを探している旨を、店頭でお尋ねになったり、インターネットで検索をなさったりされていることでしょう。しかし、メーカーや商品により、ワイドダブルの寸法やサイズの名称に、ばらつきがあることで、商品が探しにくかったり、購入後にサイズが合わなかったりしてしまっているのです。

ワイドダブルのサイズや寸法

ワイドダブルのボックスシーツとベッドマットレスのサイズと寸法の現状についてです。混乱しやすいため、ボックスシーツのワイドダブルのサイズと寸法と、ベッドマットレスのワイドダブルのサイズと寸法について、を分けてお伝えします。

まずは、どちらかというと、混乱の少ない、ボックスシーツのサイズと寸法です。

ワイドダブルのボックスシーツの巾の寸法は、150~155cm です。販売されている商品によって、ワイドダブルのサイズ名称で、ボックスシーツの巾の寸法が、150cm、152cm、153cm、155cm などがあります。一定ではなく、寸法にばらつきがあります。

次に、ベッドマットレスの場合をお伝えします。大変わかりずらいです。

わかりにくさの原因は、ベッドマットレスのワイドダブルサイズは、メーカーによって巾の寸法が異なることと、サイズの名称が異なることにあります。

具体的には、次のような点です。

  • ベッドマットレスのワイドダブルサイズの巾は、メーカーにより、150~154cm程度までばらつきがあります。
  • マットレスの巾の寸法が、150~154cm 程度のサイズ名称を、ワイドダブルではなく、ワイドダブルロングや、クイーンサイズと称しているメーカーがあります。

例えば、フランスベッド社や東京ベッド社のワイドダブルのベッドマットレスの巾は、154cm。カリモク社のワイドダブルのベッドマットレス巾は、150cm。シーリー社は、呼び名が、ダブルワイドで、ベッドマットレス巾は、153cmです。

そして、シモンズ社は、ベッドマットレス巾が、152cmを、クイーンサイズと称しています。また、ドリームベッド社やサーター社の場合、ベッドマットレス巾が、150cmを、クイーンサイズと表示しています。

さらに、レガリア社やキングスダウン社のベッドマットレスは、寸法が、巾153cm、丈203cmで、ワイドダブルロングというサイズ名称にしています。一般的にロングサイズのベッドマットレスは、207cmですので、203cmのマットレスは、ワイドダブルに近いサイズといえるでしょう。

巾と丈、名称で、メーカーによってこれだけばらつきがあり、さらに、マットレスの厚みは、商品によって、違いがいくつもありますので、ボックスシーツ選びに苦労してしまうわけです。

ワイドダブルのボックスシーツのサイズが合わない例

購入後に、ボックスシーツのサイズが合わずに困ってしまう原因は、上記にお伝えしたサイズのゆれと、マットレスの厚みが、20cmより厚みのあるマットレスをお使いの方に生じることが多いです。

マットレスの厚みが、20cmより薄く、18cm程度までの場合は、ワイドダブルのマットレスをお使いの方でも、シーツが合わないで困ることは、あまりないでしょう。理由は、販売されているボックスシーツの、マチは、少なくても、25cm 程度はあることが多いからです。マチ25cmのボックスシーツは、マットレスの厚み20cm程度まで使えるサイズです。

ワイドダブルのサイズ表記のゆれがあっても、マットレスの厚みが18cm程度なら、ボックスシーツの巾のゆれは、マチで、カバーすることができます。具体的に説明します。

例えば、フランスベッドのワイドダブルのベッドをお使いの方の場合です。マットレスの巾の寸法は、154cmで、ワイドダブルのボックスシーツ、150cm巾を購入した場合、シーツの巾が、マットレスの巾より、4cm狭くなります。両サイド2cmずつの違いです。

マットレスの厚みが、18cm程度までのマットレスをお使いで、ボックスシーツのマチが25cm の場合、巾が、両サイドそれぞれ2cmマットレスが広くなりますので、マチの25cmから、2cmひいて、23cm。マットレスの厚みが、18cm ですと、マットレスの下に敷きこまれる生地は、5cm になり、どうにか、ボックスシーツがめくれ上がらずに使えるサイズになります。

もし、マットレスの厚みが、20cmか、それ以上で、ボックスシーツのマチが25cmの商品を使う場合、マットレスとボックスシーツの幅の差異が、マチでカバーされずに、めくれ上がってしまい、サイズが合わず、大変使いずらく、見た目も良くない原因になります。

マチの選び方の記事をご参照いただくとわかりやすくご案内していますが、マットレスの下に敷きこまれる生地の長さは、5cm~15cm程度必要になるからです。

ワイドダブルのボックスシーツで困った場合の対策

ここからは、ワイドダブルのベッドをお使いの方が、ボックスシーツで困ったときの対策をお伝えします。

ワイドダブルのボックスシーツの商品を探しにくい場合

寝具店やデパート、もしくは、インターネットなどで、どうしても、ワイドダブルのボックスシーツが見つからない場合は、クイーンサイズのボックスシーツをお求めになるのも一つの案になります。販売されているボックスシーツは、クイーンサイズの方が、ワイドダブルサイズに比べ、種類が豊富で、手に入れやすいからです。

上記の、ワイドダブルのマットレスのサイズと寸法でお伝えした通り、マットレスの巾は、150~154cmです。販売されているクイーンサイズのボックスシーツの巾は、160cmです。ボックスシーツの巾が、ワイドダブルのマットレスより、両サイド、3~5cmずつ広くなります。3~5cm程度ですと、ボックスシーツの生地をマットレスの下にぐっと入れ込んでしまえば、問題なくお使いいただけるサイズになります。

お使いのワイドダブルのベッドマットレスが、154cmや、155cmであれば、なおさら問題なくお使いいただけるでしょう。商品の種類も豊富で、価格帯もお手頃のものから、高級品までありますので、お気に入りの快適なシーツを選んでいただけます。

お使いのマットレスの厚みが、25cmより厚い場合は、クイーンサイズのボックスシーツのマチのサイズを確認し、マチがマットレスの厚みに対応するか、確認しましょう。厚みとマチが合わないと、使えない場合もあります。

マットレスのサイズに合う、ワイドダブルのボックスシーツを選ぶ方法

大変シンプルになりますが、お使いのワイドダブルのベッドマットレスの、巾、丈、厚みの実寸を測り、それに合うサイズのボックスシーツの寸法を確認して、購入することです。これまでお伝えした通り、ワイドダブルサイズは、寸法や名称にばらつきがあるからです。

マットレスの厚みを、5つに分けて、下記、具体的にご案内します。

  1. マットレスの厚みが、18cm程度まででしたら、ワイドダブルサイズで、マチ25cm 以上のボックスシーツをお選びになるとよいでしょう。上でお伝えした通り、巾の差異は、マチでカバーされるので、細かなサイズを気にされなくても、サイズ選びでの失敗はあまり生じません。
  2. マットレスの厚みが、19cm~24cm程度でしたら、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈を確認し、マチ30cmの商品を選びます。
  3. マットレスの厚みが、25cm~34cm程度でしたら、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈を確認し、マチは40cmのワイドダブルを選びましょう。
  4. マットレスの厚みが 35cm~39cm程度でしたら、同じく、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈の寸法を確認し、マチは45cmのワイドダブルのボックスシーツを選びます。
  5. マットレスの厚みが、40cm以上のワイドダブルサイズのマットレスの場合は、ボックスシーツは、マットレスメーカーで専用に販売されている商品をお求めになるか、サイズオーダーでお求めいただくことをおすすめいたします。

お使いのマットレスをご覧になり、あきらかに、マットレスの厚みが20cm 以上ある場合は、ボックスシーツのサイズが合わないことが生じやすいですので、厚みを必ず測り、ボックスシーツのマチのサイズを確認して、購入しましょう。ボックスシーツのサイズの測り方。

以上です。

ワイドダブルサイズのベッドは、ゆったり眠れる、人気のあるサイズです。きちんとしたマットレスのサイズを把握することで、ワイドダブルのボックスシーツ選びの苦労や間違いが少なくなります。

ぜひ、使いやすいボックスシーツのサイズを選び、ゆったりのベッドで快適に眠りましょう。

花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

花粉の時期、布団を外に干せずに困ってしまう、というお声を頂戴します。布団を干すことを習慣にされている方にとって、干さない布団で寝ることの不快さは、安眠の妨げにもなることでしょう。ここでは、花粉の季節に、寝具を外に干せないときの対処の方法をお伝えします。

目次

布団を外に干す目的

最初に、布団を干す目的から、お話しさせてください。

理由は、花粉の時期に、布団を干したい方が、解決方法を見つけていただきたいからです。

  • 布団を外に干す大きな目的は、寝具にこもった湿気を発散させることです。

逆にいえば、寝具の湿気をしっかりと発散させることができれば、外に干さなくてもよいわけです。

花粉の時期は、布団を外に干す、という行為ではなく、湿気を発散させる、という目的を優先させて、お手入れをしましょう。

「寝具にこもった湿気、なぜ、発散させることが必要なのかしら?」と、疑問に思う方もおられるかもしれません。

寝具の湿気を発散させることが必要な理由は、寝具に、湿気がこもってしまうと、次のような状態になるからです。

  • 寒い季節は、寝具の湿気が冷え、布団の中が冷たくなり、眠りが浅くなる原因になる
  • 熱い季節は、寝具の湿気が温まり、布団の中が蒸れて不快
  • カビやダニの発生の原因になる
  • 寝具に湿気が帯びたままになり、においの原因になる

など。

寝具の湿気を発散させることが大切な理由は、上記のような状態が、心地よい眠りの妨げになり、結果として、健康にも影響を及ぼしかねないからです。

次の項目から、花粉の季節に、外に干さなくてもできる、寝具の湿気対策をお伝えしていきます。

外に干さずに、敷き布団の湿気を取る方法

ここからは、外に干さずにできる、敷き布団の湿気を取る方法をお伝えします。

湿気が一番こもる寝具は、敷き布団です。敷き布団の種類によって、湿気のこもりやすさ、が異なります。

下記、湿気を多く含みやすい順に並べた、敷き布団の種類です。リストの後に、それぞれの敷き布団の種類別に、湿気の発散方法をお伝えします。

  1. 綿わたの敷き布団
  2. 羊毛(ウール)敷き布団
  3. 羊毛混固わた敷き布団
  4. ムアツふとん、西川エアーなどの特殊ウレタンの健康敷き布団

1.綿わたの敷き布団の、外の干さずにできる湿気対策

昔ながらの、綿のわたの敷き布団は、一番湿気がこもってしまう寝具です。理由は、綿のわたは、湿気の吸収力は高いのですが、放湿力が低いからです。綿のわたの敷き布団は、湿気対策が、特に必要です。

具体的な、湿気対策は、次の通りです。

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    毎日きちんと布団を畳みます。敷きっぱなしには、しないようにしましょう。敷きっぱなしの状態は、布団に湿気がたまるばかりか、吸湿しきれない湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    外に干せない季節は、布団乾燥機が、一番効果を発揮します。布団の中の湿気をしっかり吸水し、乾燥させます。また、布団を温めることで、外の日に干したように、わたがふっくらとします。機種によっては、高い温度の温風設定によるダニ対策や、脱臭機能のある布団乾燥機もあります。綿わたのお布団を使っている方で、花粉の季節に外に布団を干せない方は、1台、お持ちになることをおすすめいたします。
  • 布団干しラックを使う
    敷き布団を、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 布団干し袋を使う
    黒い不織布でできた、布団干し袋に入れて、外に干すという一案もあります。布団干し袋は、外気の汚れや花粉を、布団本体に付着することを防ぎながら、外干しができるという商品です。ただ、布団干し袋には、ほこりや花粉が付着しますので、布団干し袋から、布団を取り出す作業中に、花粉が布団や部屋の中に飛び散ることもあります。花粉で、本当にお困りの方は、その点も吟味して検討することをおすすめいたします。
  • 湿気取りシートを敷く
    敷き布団の下に、布団用湿気取りシートを敷いて眠ります。湿気取りシートが、布団の中の湿気を吸い取り、湿気発散に役立ちます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

2.羊毛敷き布団(羊毛100%)の湿気対策

羊毛(ウール)100% の敷き布団は、花粉の季節にかかわらず、外に干すことをおすすめしない敷き布団です。理由は、羊毛 (ウール) わたは、日に干してしまうと、変色の原因になるからです。

羊毛(ウール) は、吸湿力にすぐれ、さらに、放湿力もある素材です。綿のわたの敷き布団に比べると、湿気を布団の中にはこもらせません。それでも、厚みのある敷き布団ですので、湿気を発散させるお手入れはしておきましょう。

湿気の発散は、

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    毎日きちんと布団を畳みます。敷きっぱなしにはしないようにしましょう。敷きっぱなしの状態は、放湿されなかった湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。肌寒際夜もある、花粉の季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。布団乾燥機の機種によっては、脱臭機能のある、商品も販売されています。羊毛布団は、独特のにおいが気になる方もいらっしゃるようです。布団乾燥機は、その点も役立ちます。
  • 布団干しラックを使う
    布団乾燥機を使わない場合、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 湿気取りシートを敷く
    羊毛敷き布団の下に、布団用湿気取りシートを敷いて眠ります。湿気取りシートが、布団の中の湿気を吸い取り、湿気発散に役立ちます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

3.羊毛混固わた敷き布団の湿気対策

羊毛混固わた敷き布団は、中央に化繊の固わた、その固わたを、羊毛(ウール)と化繊わたの混紡わたで巻き、側生地でキルトされている敷き布団です。昨今は、このタイプの敷き布団が、主流です。多く販売されています。

三つ折りに、たたみやすくなっている形状です。その特性から、半分に折ることが難しい敷き布団です。布団干しラックを使って、布団がずれ落ちないように、上手に干すようにすることが必要です。

羊毛混固わた敷き布団は、中央が化繊素材を使った固わたであること、また、その周りのわたも、化繊が混ざっていることから、綿わたや羊毛 (ウール) 敷き布団に比べ、湿気がこもりにくい敷き布団です。毎日、湿気対策のお手入れをしなくても、湿気による不快さは、上記の2種の敷き布団に比べ、少ないでしょう。

定期的にやったほうが良い、湿気対策のお手入れは、

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    これは、羊毛混固わた敷き布団も、同様です。敷き布団は、毎日きちんと布団を畳むことが、最低限のお手入れです。敷きっぱなしの状態は、放湿されなかった湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛混固わた敷き布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。定期的に使い、湿気を発散させると、気持ち良く眠ることができます。
  • 布団干しラックを使う
    羊毛混固わた敷き布団は、半分に折りたたみにくいため、布団干しラックがあると便利です。部屋の中で干し、除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 湿気取りシートを敷く
    羊毛混固わた敷き布団も、布団用湿気取りシートを、布団の下に敷くことをおすすめします。眠っている間に、湿気を吸い取ってくれます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

4.ムアツふとん、西川エアーなどの特殊ウレタンの健康敷き布団

ムアツふとん、西川エアー、快圧ふとん、整圧敷き布団などに代表される、表面が凹凸タイプの健康敷き布団は、もともと、外に干す必要がない敷き布団です。理由は、湿気を布団の中にこもらせない仕様になっているからです。

このタイプの健康敷き布団をお使いの方は、日頃から、外に干してはいらっしゃらないかと思います。花粉の時期も、いつもと同じお手入れで十分です。

具体的には、定期的に、部屋の中に立てかけて、側生地などが吸った湿気を発散させることです。花粉の時期は、窓を開けることも避けたいものです。除湿機やサーキュレーターで、風をあてると、早く乾燥させることができます。

掛け布団の除湿方法

掛け布団も、素材によって、湿気のこもり具合が異なります。

湿気のこもりやすい順番は、次の通りです。リストの後に、それぞれの掛け布団の、外に干さずにできる、湿気の発散方法をお伝えします。

  1. 綿わたの掛け布団
  2. 羊毛(ウール)100% 掛け布団
  3. 羊毛混掛け布団
  4. 化繊わたの洗える掛け布団
  5. 羽毛布団

1.綿わたの掛け布団の、外の干さずにできる湿気対策

綿わたの掛け布団は、掛け布団の中で、一番湿気がこもりやすい寝具です。綿わたには、吸湿機能はありますが、放湿機能が少ないからです。湿気対策が必要です。

具体的な、湿気対策は、敷き布団の場合と重複しますが、次の通りです。

  • 万年床にはしない
    毎日きちんと布団を畳みましょう。綿のわたは、放湿機能がありません。万年床の状態は、綿わたの掛け布団に湿気がこもり、重くなり、カビやダニの原因にもなり、何より掛けて不快さがあります。
  • 布団乾燥機を使う
    外に干せない季節は、布団乾燥機が、一番効果を発揮します。布団の中の湿気をしっかり吸水し、乾燥させます。また、布団を温めることで、外の日に干したように、わたがふっくらとし、軽くなり、掛け心地も良くなります。機種によっては、高い温度の温風設定によるダニ対策や、脱臭機能のある布団乾燥機もあります。綿わたのお布団を使っている方で、花粉の季節に外に布団を干せない方は、1台、お持ちになることをおすすめいたします。
  • 布団干しラックを使う
    掛け布団を、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

2.羊毛掛け布団(羊毛100%)の湿気対策

羊毛(ウール)100% の掛け布団は、花粉の季節にかかわらず、外に干すことをおすすめしない掛け布団です。理由は、羊毛 (ウール) わたは、日に干してしまうと、変色の原因になるからです。

羊毛掛け布団の湿気対策のお手入れは、

  • 万年床にしない
    毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛掛け布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。寒い季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。羊毛は、独特のにおいが気になる方がいらっしゃいます。臭機能のある布団乾燥機をお使いになると、臭いと湿気、両方の対策をしていただけます。
  • 布団干しラックを使う
    布団乾燥機を使わない場合、布団干しラックにかけて干すようにします。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

3.羊毛混掛け布団の湿気対策

羊毛混掛け布団は、羊毛(ウール) と化繊の混紡わたが使われている掛け布団です。羊毛掛け布団より、湿気がこもりにくい掛け布団です。

外の干せない時期の湿気の発散には、

  • 万年床にしない
    毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛混掛け布団も、布団乾燥機をお使いになると、早く湿気を乾燥させることができます。寒い季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。
  • 布団干しラックを使う
    部屋に、布団干しラックを置き、掛け布団をラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

4.化繊わたの洗える掛け布団の湿気対策

化繊わたの洗える掛け布団は、湿気がこもりにくい掛け布団の一つです。化繊わたの特徴で、湿気を閉じ込めず、乾燥しやすいので、上記の素材の掛け布団に比べ、湿気対策の頻度も少なくすみません。

湿気の発散には、

  • 万年床にしない
    これは、どの掛け布団も同じです。毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    布団内の湿気を、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。化繊わたの洗える掛け布団の場合、頻繁に布団乾燥機を使わずとも、湿気による不快さはあまりないでしょう。湿気が気になるときに、使うのが良いでしょう。
  • 布団干しラックを使う
    部屋の中に、布団干しラックを置き、その上に掛け布団をかけて湿気を発散させます。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

5.羽毛布団の花粉の季節の湿気対策

羽毛布団は、外に干さないで 使う、掛け布団です。羽毛布団は、湿気がこもりにくく、湿気対策がほとんどいらない掛け布団です。

羽毛布団の、花粉の季節のお手入れは、普段と同様、たまに、部屋の中で陰干しをする程度で十分です。花粉の季節は、窓を開けたくない方も多いでしょう。陰干しをする際は、布団ラックにかけて、除湿機やサーキュレーターを使うのがおすすめです。早く、除湿していただけます。

花粉の季節のシーツ、カバーのお手入れ

花粉の季節は、シーツもカバーも、外で干したくありません。

洗濯後は、部屋干しで乾燥させます。乾燥機の使用が可能なシーツやカバーであれば、乾燥機で乾燥をさせます。部屋干しの場合は、天気の良い日を見計らい、日の入る場所で、除湿機や、サーキュレーターを併用させると、乾燥時間を短縮できます。

干し方は、部屋干し用のラックに掛けるか、洗濯ピンチハンガーを使い、角の部分と、そのほかの部分を重なる部分がないように上手くつまんで、干します。シーツの洗濯頻度と上手な洗濯の方法

洗い替えのご用意をおすすめします

部屋干しは、乾燥に時間がかかります。シーツやカバーは、洗い替えを用意されることをおすすめします。

洗濯時、カバーやシーツを取り外すタイミングで、洗濯済みの清潔なカバーやシーツを装着します。取り外しと、装着を同時にしてしまった方が、簡単で、手間を感じません。洗い替えを用意しておくと、部屋干しで、乾燥が間に合わず、生乾きのシーツやカバーを使う不快さも、味合わずにすみます。

花粉が付着しにくい素材のカバー、シーツ

シーツや掛け布団カバー、敷き布団カバー、ピロケースには、花粉が付着しにくい超極細繊維を高密度で織った生地を使った商品も販売されています。具体的な商品名では、ミクロガードや、フレッシュプロなどです。洗濯後の乾きも早いので、花粉時期のカバー、シーツとしておすすめします。

花粉対処に使いたいおすすめアイテム

花粉対策に、おすすめのカバーや、お手入れのためのおすすめアイテムです。花粉時期を、少しでも、気持ちよく眠るために、お選びください。

花粉対策、掛け布団カバーやピロケース

部屋干しを快適にするためのアイテム

毎日の湿気対策。布団用除湿シート

干す必要のない、マットレス


以上、花粉の季節に、外に干さずにできる寝具の湿気対策をお伝えしました。毎年やってくる花粉の季節。体に負担がかかり、日常の生活がいつも通りにできなくなり、本当に何とも辛い季節です。寝具の湿気対策をしっかりとして、ぐっすりと安眠していただけますれば幸いです。

この記事では、布団用掃除機については、記していません。布団用掃除機は、寝具の花粉を吸い取りますが、湿気を発散させる目的で使用するものではないからです。この記事は、花粉の季節の寝具の、湿気対策についてのみ、お伝えしています。ご了承くださいませ。