Monthly Archives: 3月 2018

寝具選びでできる快眠する方法

ぐっすりと快眠するための習慣、一つか二つ、お持ちなのではないでしょうか。眠る前にとる行動、明かり、生活習慣、食べ物や飲み物など、ちょっと気を配ると、良く眠れるようになった、という方も多いようです。寝具も、睡眠の質や快眠に影響を及ぼす一端を担っています。ここでは、どんな寝具を使うと、睡眠の質が高まり、快眠できるのか、寝具選びでできる快眠する方法をお伝えします。

目次

快眠できる寝具の条件とは

睡眠の質を高め、快眠ができる寝具の条件は、次の点を満たしていることです。

  1. 正しい寝姿勢で眠れる
  2. 睡眠時の体重が、上手に分散されて、体が圧迫されない
  3. 血流やリンパの流れを妨げない
  4. 寝具内の温度と湿度が適切である
  5. 清潔である
  6. 肌触りが良い

1番から3番は、敷き布団やベッドなどの敷き寝具や、枕に関すること。4番から6番は、掛け布団や、寝具の組み合わせ方、シーツやカバーに関することです。それぞれの条件について、詳しくお伝えします。

1.正しい寝姿勢で眠れる

腰が沈んだり、頭だけ高くなったり、といった悪い姿勢ではなく、正しい姿勢で眠ることは、熟睡するために、とても大切です。悪い姿勢で眠ると、ぐっすり眠れないばかりか、体に負担がかかってしまうからです。ソファーで、ついうたた寝をしてしまったり、体に合わないベッドで寝てしまったりした翌朝、目覚めが悪かったり、体が痛かったりした経験のある方は、よくわかるのではないでしょうか。

正しい寝姿勢とは、きちんとたった姿勢で眠ること

正しい寝姿勢とは、きちんとたった姿勢で眠ること

では、正しい寝姿勢とは、どんな姿勢でしょうか。正しい寝姿勢とは、きちんと立った姿勢と同じ姿勢で眠ることです。背骨や体が変に曲がったりせずに、きれいなS字型をキープしたまま横たわっている姿勢です。

正しい寝姿勢で眠るための、寝具選びのポイントは、次の通りです。

腰だけ沈んでしまわないように、体重をきちんと支えられる硬さの敷き寝具を選ぶ

体重の割に軟らかすぎる寝具は、腰が沈んでしまいます。逆に硬すぎる寝具は、腰が突っ張り、反り返ってしまいます。体重にあった硬さの寝具を選びましょう。適切な硬さの敷き布団やベッドで眠ると、体に負担がかからず、しっかりと疲れがとれて、翌朝の目覚め方の違いを実感していただけます。

頭が下がりすぎたり上がりすぎたりしない、首のくぼみの高さにあった枕を使う

低すぎる枕は、後頭部が低くなり、のどが開き、呼吸がしにくくなります。また、いびきの原因の一つにもなります。高すぎる枕は、後頭部が高くなり、のどが狭まり、呼吸がしにくくなります。女性の場合は、首のしわの原因にもなるともいわれています。

ご自身の後頭部、首、そして背中までのカーブに合うように、適した高さの枕を選びましょう。呼吸しやすく、肩にも負担がかからず、体が楽に、快適にお休みいただけます。

軟らかい敷き寝具の場合は、多少、低めの枕を使ってバランスをとる

適切な高さの枕を選んでも、敷き寝具の硬さとバランスが悪いと、寝姿勢は崩れます。軟らかめの敷き寝具で、体の沈み込みがあるような、低反発の寝具を使っている場合は、首のくぼみより、低めの枕を選ぶと、正しい寝姿勢が保たれます。

硬い敷き寝具の場合は、多少、高めの枕を使ってバランスをとる

上記とは逆に、硬めの敷き寝具は、体の沈み込みが少ないため、首のくぼみより少し高めの枕が必要な場合があります。例えば、高反発マットレスや、硬めタイプの敷き布団やベッドをお使いの場合は、実際に横になって、枕の高さ調節をご自身でしていただくと、バランス良くお休みいただけます。

部分的にへこんだり、硬くなったり、へたったりしてしまった敷き寝具は、取り替える

寝具は、ずっと同じものを使える、と思っている方もいらっしゃるようです。しかし、長く使っていると、腰の部分だけへこんだり、硬くなったり、へたったりしてきます。そういう状態の敷き寝具では、体が曲がり、正しい寝姿勢で眠れません。ご自分の敷き寝具を見直し、へたっていたら、取り換えましょう。

以上が、正しい寝姿勢で眠るための寝具の選び方です。

2.睡眠時の体重が、上手に分散されて、体を圧迫させずに眠る

次に大切なのが、体を圧迫しない寝具を使うことです。横になると、体の腰の部分に一番圧力がかかります。普通の敷き布団で眠ると、腰が痛くなったり、血流やリンパの流れを妨げたりして、熟睡できず、疲れがとれなかったりしてしまいます。

ぐっすり眠って、疲労回復のためには、体を圧迫しない敷き寝具を選びます。具体的には、体圧分散ができる敷き寝具を選びます。選ぶ目安は次のような敷き寝具です。

  • ポケットコイルベッドマットレス
  • 体圧分散タイプの敷き布団
  • 体圧分散タイプのマットレス
  • 凹凸タイプの健康マットレス

昨今は、様々なメーカーから、体圧分散が可能な敷き寝具やベッドパットレスが発売されています。価格帯も、様々です。商品によって、体圧分散タイプと記載があっても、その効果に、差があることもあります。

お求めになるときには、寝具専門店や寝具売り場のあるデパートなどで、実際に横になって、体圧分散の効果を体感をされてから、お選びになることをおすすめします。広告や商品表示から得られるイメージとは、異なることがありますので、注意しましょう。

3.寝返りのしやすさ、か、寝返りの必要がない、のどちらかで選ぶ

質の良い睡眠のためには、睡眠中に適度な寝返りをすることも、一つの要素です。ただ、寝返りをすることで、睡眠中の心拍数や呼吸の変化や、睡眠時間に影響も及ぼすこともあります。多すぎない、適度な回数の寝返りをすることがキーポイントです。

快眠のためには、寝返りのしやすい敷き寝具、もしくは、寝返りを打つ必要のない敷き寝具を選びましょう。

寝返りのしやすい敷き寝具

適度な回数の寝返りを実現するには、寝返りがしやすいように、設計された敷き寝具を選びます。具体的には、エアウィーヴに代表される、高反発マットレスなど、くるっと体を回転しやすい寝具です。寝返りが楽にできれば、寝返りによる体への負担が少なくなり、快眠につながります。

寝返りの必要がない敷き寝具

寝返りが必要な大きな理由は、睡眠中に、背中と敷き寝具が、密着し、血流やリンパの流れを妨げるためです。寝ている間に、背中と敷き寝具の密着が少なく、きちんと血流やリンパが流れていれば、寝返りの必要性は少なくなるわけです。

その目的で作られている敷き寝具があります。寝具の表面が、凹凸になったタイプの健康マットレスです。具体的な商品名では、ムアツふとんや、西川エアーマットレスなどです。

このタイプの敷き寝具は、実際に、寝返りの回数が半分以上少なくなるといわれています。体の半分程度しか寝具の表面に密着していませんので、体が圧迫されず、血行やリンパの流れがスムーズになり、寝返りを打つ必要がないのです。このタイプの敷き布団やマットレスで眠ると、目覚めが良く、疲労回復が早いこと、元気さの違いを実感できます。

4.寝具内の温度と湿度が適切である

日本は四季や梅雨があります。睡眠の質の向上には、変化する温度と湿度に適した寝具で眠ることも大切な要素です。暑すぎると寝苦しかったり、寒すぎると体が縮こまり眠れなかったり、と、温度の変化が睡眠に影響するのは、ご存じのとおりです。

布団の中の温度は、33度前後、湿度は、50%程度が、快眠のための適温適湿といわれています。掛け布団、毛布やタオルケット、季節の合わせた敷きパッド、季節に合わせたシーツやカバーの素材を選び、組み合わせて、気持ち良く眠れる温度で、朝までぐっすり眠りましょう。

それぞれの寝具の選び方は、下記に詳しくご紹介しています。

寝具は、湿気をこもらせてしまいがちです。寝具の湿気対策は、しっかりしましょう。湿気の多い時期は、寝具用の湿気とりシートや、布団乾燥機、サーキュレータを上手に使うと、カラッとさわやかな寝具で、ぐっすりお休みいただけます。

5.清潔さや肌触りの良さ

健康的な眠りのためには、清潔な寝具を使うことも、大切な点です。新たに買いそろえることなく、できる快眠法の一つです。面倒で、つい、後回しにしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、寝具にあったお手入れ方法で、清潔な寝具で健康的な睡眠を確保しましょう。

また、肌触りの良い寝具を選ぶことも、快眠につながります。滑らかな肌触りがお好みの方、さっぱりした肌触りがお好みの方、タオル素材がお好みの方など、人それぞれだと存じます。シーツや掛け布団カバーは、手軽にそろえやすい寝具です。ぜひ、好みにあった素材を選んで、心地よい眠りを楽しみましょう。
 
 
以上、寝具選びでできる快眠する方法をお伝えしました。睡眠の質を高めたい、ぐっすり眠りたい、健康的な睡眠をとりたい、という方は、快眠のための寝具をお使いになってみることをおすすめします。睡眠の質が変わります。

実際にお選びになる際は、寝具のプロのいる寝具専門店や、デパートなどで、ご相談されながら、じっくり選びましょう。長く使う寝具ですので、きちんと、ご自分で納得して選ぶことが大切です。

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

「ベッドにしたら、寝にくくて困っています。マットレスが体に合わないようで、ベッドパッドで改善できますか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。硬いマットレスが良いと聞いて、硬いマットレスを購入した、とか、ベッドにしたら、腰が沈む、など、さまざまお聞きします。ここでは、ベッドのマットレスが体に合わない場合の対策として、ベッドパッドで解決できること、ベッドパッド以外の寝具で解決すること、を中心にお伝えします。

目次

ベッドのマットレスが体に合わない、の具体的な症状と原因

「ベッドが体に合わなくて、ベッドパッドで解決できませんか?」とおっしゃるお客さまに、具体的な状況をお尋ねすると、次のような症状があるようです。

まずは、具体的な症状と、その原因をまとめた表をご覧ください。

ベッドが体に合わない、の具体的な症状と、原因

症状原因
ベッドマットレスが硬すぎて、体が痛いマットレスが硬すぎる
ベッドマットレスが硬すぎて、寝にくくてしょうがないマットレスが硬すぎる
ベッドに変えたら、朝起きると腰が痛くなったマットレスが硬すぎる
マットレスが軟らかすぎる
ベッドマットレスが軟らかいようで、腰が沈むマットレスが軟らかすぎる
とにかく、寝にくくて、どうにかしたいマットレスが硬すぎる
マットレスが軟らかすぎる

症状の原因は、硬すぎる場合と、軟らかすぎる場合の大きく2つに分かれます。

上記のような症状を、ベッドマットレスは、そのまま使い、ベッドマットレスの上に敷く、ベッドパッドで改善したい、という方が多くいらっしゃいます。

マットレスによる体への負担は、ベッドパッドで、軽減できることと、できないことがあります。

どのような症状を、改善できるのか、を、

  1. 硬すぎるベッドの場合の対処法
  2. 軟らかすぎるベッドの場合の対処法

にわけ、順を追ってお伝えします。

1.マットレスが硬すぎて体が痛い場合の対処法

ベッドのマットレスが硬いことによる、体への負担は、ベッドパッドで軽減することが可能です。具体的には、ベッドが硬くて、体が痛い、寝にくい、など、といった症状です。

適切な種類のベッドパッドを使うことで、体の痛みや寝にくさを軽減します。

ベッドが硬い、と感じる原因は、主に次の2つです。

  1. ベッドマットレスのコイルスプリング(バネ)のが硬く、体が反り返ってしまう。
  2. ベッドマットレスの、コイルスプリングの上下に使われる、ウレタンシートなどの化繊素材シートや、キルティングの巻きものが、薄く、コイルが体にあたってしまう。

それぞれの対処方です。

1.ベッドマットレスのスプリングコイルが硬く、体が反り返ってしまう場合の対処法

ベッドマットレスが硬すぎて、体が反り返ってしまって寝にくい、という方へ。

この状況は、体重や体形より、マットレスのコイルスプリングが硬すぎて、寝姿勢が突っ張ってしまっている場合に発生します。

改善のためには、正しい寝姿勢で眠れるような、ベッドパッドやマットレストッパーを選びます。正しい寝姿勢とは、きちんと立っているときのように、体が、S字型で眠れる姿勢です。

次の2種のいずれかをお使いすることをおすすめします。

  • 厚めで弾力性のあるウールベッドパッド

    体がS字になるように、厚めで弾力のあるウールベッドパッドを使うと、体の突っ張りが軽減されます。ウールベッドパッドは、コットンベッドパッドやポリエステルベッドパッドに比べて、ウールわたの弾力性があり、わたも多めで、厚めの商品がほとんどです。

    ウールベッドパッドが、体とベッドマットレスの間で、適度な緩衝材のような役割をして、寝姿勢を正しくして、体の負担が軽減されます。
     

  • 正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

    ベッドパッドとは、異なり、マットレストッパーの役割に近い商品です。

    お使いのベッドマットレスの上に、凹凸タイプの快眠マットレスをお使いになってみてください。正しい寝姿勢で眠れます。

    具体的な商品名でいうと、ムアツふとん、西川エアー、整圧ふとんなどに代表される商品です。厚みは、8~9cm 程度です。ベッドのマットレスの上にのせてお使いください。

    もし、ベッドが高くなるのが気になる場合は、快眠マットレスのオーバーレイタイプをおすすめします。寝姿勢を正しく眠れる効果はそのままで、厚みが 4cm程度です。ベッドマットレスの上にのせて使う仕様の商品です。

    オーバーレイタイプより、厚み8~9cm タイプを先にご紹介した理由は、耐久性の違いがあるからです。厚みのある通常タイプのほうが、薄いタイプのオーバーレイに比べ、耐久性があり、長くお使いいただけます。価格が異なります。使い勝手やご予算などで、お選びになるとよいでしょう。

2.ベッドマットレスのコイルが体に当たり、硬く感じる場合のベッドパッドでの対処法

ベッドマットレスに使われるウレタンシートやキルティングの巻物がなかったり、少なかったりする場合、コイルが体に当たってしまい、体が痛くなることがあります。その場合は、本来、ウレタンシートやキルトの巻物の役割を、ベッドパッドにしてもらうイメージで、ベッドパッドを選びます。

  • 厚めで弾力性のあるウールベッドパッド

    ウールベッドパッドは、コットンやポリエステルのベッドパッドよりも厚手で、ウールわたに弾力性があります。巻物の少ないベッドマットレスの上に敷くことで、やさしい寝心地になり、体への負担が軽減されます。

  • オーバーレイタイプの快眠マットレス

    コイルが体に当たる痛みを軽減する方法として、オーバーレイタイプの快眠マットレスを使うことも一案です。オーバーレイタイプの快眠マットレスとは、ベッドマットレスの上に使うことを前提として作られている、快眠マットレスです。例えば、高反発商品のエアウィーヴ、低反発商品のテンピュール、凹凸タイプの西川エアーオーバーレイなどです。

    オーバーレイタイプのマットレスを、ベッドマットレスの上に敷くことで、寝心地が変わります。高反発、低反発、凹凸タイプで、寝心地がそれぞれ違いますので、お好みをお選びいただくとよいでしょう。

2.マットレスが軟らかすぎて、寝にくい場合の対処法

ベッドが軟らかすぎる、という場合、主な原因は、次の2つです。

  1. スプリングコイルがやわらかく、体が沈みこんでしまう。
  2. ベッドマットレスに使われるキルティングの巻物や、ピロートップのついたベッドマットレスで、ふかふか感が、体に合わない。

1.スプリングコイルが軟らかく、体が沈みこんでしまう場合の対処法

ベッドが軟らかすぎて、体に合わないという方は、スプリングが軟らかすぎて、体が沈みこむことが原因であることがほとんどのようです。この場合、ベッドのスプリング本体が、体重や体形に比べて、軟らかいことで、体が沈み込んでしまっています。ベッドパッドでは、改善できません。

対処法は、快眠マットレスをお使いのベッドマットレスの上にのせて、寝心地をよくすることになります。

ベッドマットレスの上にのせる仕様で作られている、オーバーレイタイプの快眠マットレス、もしくは、寝姿勢を良くするための厚みのある快眠マットレス、どちらかお好みでお選びいただくのをおすすめします。

体が沈みこんでしまうベッドマットレスの寝心地の悪さを解決するには、体圧を分散させる機能のある、オーバーレイタイプのマットレスや、快眠マットレスを、ベッドマットレスの上にのせることで、お悩みの体の沈み込みを防ぎます。

快眠マットレスには、高反発マットレス、低反発マットレス、凹凸タイプのマットレスがあります。それぞれ、寝心地が異なります。東急ハンズさまや寝具売り場のあるデパートや、寝具店などで、実際に寝てみて、寝心地を確かめてお選びになることをおすすめいたします。

2.ベッドマットレスの巻物やピロートップがふわふわ過ぎて合わない場合の対処法

ベッドマットレスのスプリングコイルの上下に使われるウレタンシート、巻物や、ピロートップが、ボリュームがありすぎて、ふわふわ軟らかく感じて、体に合わないという方も、まれにいらっしゃいます。グレードの高いベッドマットレスだったり、低反発系の素材が使われていたりする場合に、このようなお声を頂戴します。

この場合の対処法は、高反発のオーバーレイタイプの快眠マットレス、具体的には、エアウィーヴ、などをご検討するとよいでしょう。ふわふわとした、軟らかな感触がお好みではないということは、硬めの寝心地が体に合う方だと推測します。寝心地が硬めで、沈み込みのない、高反発タイプの快眠マットレスが、条件に一番近い寝具の一つです。

高反発のマットレスは、広告が盛んに行われているため、イメージが先行しがちな商品です。実際に寝てみると、イメージと異なる、という方も多いようです。東急ハンズさまや、取り扱いのあるデパートなどで、実際に、横になって試してから、お求めになることをおすすめいたします。
 

対処法としての留意点

最後になりましたが、ベッドが寝にくい場合の対処法として、おすすめしない方法が1つあります。それは、敷き布団をベッドマットレスの上には、敷かないということです。

寝心地の改善のために、いままで使っていた敷き布団を上にのせればいいのでは、と思われる方もいらっしゃいます。

しかし、おすすめしません。

敷き布団は、湿気を多く含み、毎日、上げ下ろしをすることを前提に作られている寝具です。ベッドの上に敷きっぱなしにすると、湿気を含んだままとなり、カビやダニの発生の原因になり、とても不衛生です。寝心地も、じめじめとして、心地よくお休みになれません。ご留意ください。

ベッドのマットレスが体に合わない方におすすめのアイテム

この記事でご紹介した、ベッドが体に合わない方が、対処するためにお使いいただけるおすすめのアイテムです。お悩み別に、ご検討ください。

体が反り返ってしまう方におすすめアイテム

ベッドパッドタイプ

正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

コイルの硬さが気になる方におすすめアイテム

ベッドパッドタイプ

オーバーレイタイプの快眠マットレスタイプ

軟らかく、体が沈みこんでしまう方におすすめアイテム

正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

ベッドがふわふわ過ぎて合わない方におすすめアイテム

オーバーレイタイプの快眠マットレスタイプ

 


 

以上、ベッドが体に合わない場合の対処法を、お伝えしました。手に入りやすいベッドパッドで改善できること、と、ベッドパッドではなく、快眠マットレスをベッドの上にのせることで、改善できることがあります。お使いのベッドが合わない場合、上記の寝具を加えることで、毎日安眠を楽しんでいただければ幸いです。

購入後に体に合わない、という状況にならないために、ベッドマットレスをお求め時には、実際に、店頭で試したり、お店の方に相談されたりして、ぐっすりと眠れるマットレスを選ぶことをおすすめします。

使いづらくなったダブルの掛け布団の活用法

「ダブルの掛け布団が使いにくいので、シングルの掛け布団の購入を考えています。でも、ダブルの掛け布団は、まだ使えそうで、もったいないのだけれど。」というお声を頂戴します。お子さまと添い寝するようになったり、ベッドのサイズを変えたり、寝室を分けたり、など、生活スタイルの変化で、寝具のサイズが使いづらくなってきた方からのお声が多いようです。ここでは、使いづらくなったダブルサイズの掛け布団の有効活用の方法をお伝えします。

目次

ダブルサイズの掛け布団が使いづらくなるケース

ご結婚時などに購入したダブルサイズの掛け布団が、使いづらくなってしまったというお声の例は、次のようなケースです。

  • 2人で眠るのに、ダブルベッドが何となく小さく感じてきた
  • 子どもと3人で眠るようになり、ダブルサイズだと、3人で寝るには小さすぎる
  • 2人で寝ていたベッドを、1人ずつのベッドに分けたので、掛け布団が2枚必要になってきた
  • 寝室を分けたので、もう一枚掛け布団が必要になってきた

ダブルサイズの掛け布団では不便さを感じてきていて、買い換え、もしくは、買い足しをご検討されて、私どもにお問い合わせなどを頂戴します。

その際、お客さま方が、気になさったり、ためらったりされる点があるのです。それは、今まで使っていた、ダブルサイズの掛け布団は、まだ使えるのに、もったいない、という点です。

その点に対処する方法として、今までのダブルサイズの掛け布団を、できるかぎり活用する方法を、お伝えします。

掛け布団の買い足しのパターン

ここでは、まだ使えるダブルサイズを活用しつつ、新たに掛けふとんを買い足すパターンをお伝えします。お二人で1台のベッドで寝ていたのを、2台のベッドに分ける場合の、ベッドのサイズの選び方で、買い足し方が異なってきます。

1.まずは、ダブルサイズの掛け布団をそのまま使い、新たに、もう1枚、掛け布団を買い足せばよいパターンです。

  • 今までの ベッドサイズ → 新たなベッドサイズ(2台利用)
  1. ダブルサイズのベッド を → セミダブル + シングル
  2. ダブルサイズのベッド を → セミダブル x 2
  3. ダブルサイズのベッド を → ダブル + シングル
  4. ダブルサイズのベッド を → ダブル + セミダブル

上記の、3番と4番は、1つの寝室に2台置くというより、寝室を分ける場合になるでしょう。

ベッドが、セミダブルの場合、掛け布団は、ダブルサイズをお使いいただけます。そのため、セミダブルやダブルサイズのベッドには、今までお使いになっていたダブルサイズの掛け布団をそのままお使いになり、新たに、1枚、掛けふとんを買い足せばよいのです。

2.次の場合は、2枚、シングルサイズの掛け布団が必要になるパターンです。

  • 今までの ベッドサイズ → 新たなベッドサイズ
  • ダブルサイズのベッド を → シングル x 2

シングルベッドには、ダブルサイズの掛け布団は、大きすぎます。理由は、100cm巾のベッドに、190cm巾の掛け布団を使うと、掛け布団が大きすぎて、ずれ落ちてしまうからです。そのため、シングルの掛け布団が、2枚必要になるのです。

もし、ベッドではなく、敷き布団の場合は、掛け布団がずれ落ちることはありませんので、シングルの敷き布団に、ダブルの掛け布団を使えないことはありません。

シングルの掛けふとんが2枚必要になるとお伝えしましたが、2枚とも、新たに買い足さなくてもよい方法もございます。2枚のうち、1枚を、今までのダブルサイズを活用する方法です。2つ、お伝えします。

ダブルサイズをシングルサイズに仕立て直し

ダブルサイズの羽毛布団は、シングルのサイズにお仕立て直しをすることが可能です。羽毛布団のリフォーム、という方法です。

羽毛布団のリフォームというと、通常は、シングルサイズをシングルに、もしくは、ダブルサイズをダブルサイズに、というように、同じサイズに作り直しますが、サイズを小さくすることも可能なのです。

ダブルサイズをシングルサイズにする場合のお値段は、ダブルサイズをダブルサイズのリフォームする場合と同等程度です。ダブルサイズの掛け布団を無駄にせず、シングルの羽毛布団に生まれ変わりますので、長く活用できることになります。

仕立て直し、リフォームのご依頼は、必ず、信頼のおける寝具専門店や、寝具メーカーに相談しましょう。羽毛布団のリフォームの方法と注意点

掛けふとんカバーで手軽に活用

今までお使いになっていたダブルの掛け布団が、羽毛布団の場合で、なるべく、手間と費用をかけたくない方が、とれる案です。苦肉の策、ともいえますが、捨てがたい案でもあります。

それは、ダブルサイズの羽毛布団を、シングルの掛け布団カバーに入れてしまうことです。羽毛布団の場合は、190cm巾の羽毛布団でも、150cm巾のシングルの掛け布団カバーに入れてしまうと、入ってしまいます。

カバーに羽毛布団を入れるときは、布団がこんもりして、多少入れにくいですが、入れてしまうと、使いづらさは、あまり感じません。どうしても、手間と費用をかけたくない場合、お試しになってみてください。

以上、お二人で使っていたダブルサイズの掛け布団が、使いづらくなった場合の、ダブルの掛け布団の活用方法をお伝えしました。

生活スタイルが変わることで、ベッドを2人用から、1人用に変える場合もあるでしょう。今まで使っていた寝具をなるべく生かす方法は、あるものです。迷われた時は、どうぞ、お気軽にお近くの寝具店や寝具のプロにご相談なさってみることをおすすめします。

二人暮らしのための二人用ベッドのサイズの選び方

東京都練馬区 D.A.様より

こんにちわ!
早速使わせていただいてます。
すごく快適です~~~。
やっぱり綿はいいですね。
幸い、猫たちも爪をたてません。
ちょっとつるっとしてるからかなあ?

またおまけもありがとうございました。
お気使いありがとうございます。

本当に毎日寒くて嫌になりますが
お体気をつけてください!

また利用させていただきます。
今後共よろしくお願いいたします!


お求めいただきましたお品:
綿ボアあったかボックスシーツ(秋冬限定)

洗える抗菌防臭ベッドパッド

快眠したい方が、 寝具専門店に相談できること

ぐっすり眠りたい、快眠したい、は、多くの方が望まれているのではないでしょうか。でも、そのために寝具専門店やふとん屋さんに、入ったことありますか?もしかすると、入ったことのない方のほうが多いのかもしれません。寝具専門店は、もちろん、お布団や、寝具全般を販売しているのですが、質の良い睡眠のために、どんな寝具を、どの季節に、どう使ったらいいのか、を、一番知っていて、相談できるのも、寝具専門店です。

ここでは、寝具専門店って、どんな相談に乗ってくれるの?、と、具体的な相談の方法について、お伝えします。快眠を楽しみ、健康的な毎日を過ごしたい方にとって、強い味方になってくれるので、ぜひ、活用しましょう。

目次

寝具専門店に相談できる事柄リスト

取り扱う寝具によって、多少の違いはありますが、寝具専門店に相談できることの、主な事例は次の通りです。

  • 自分にあった枕を選んでぐっすり眠りたい
  • 快眠のための敷き布団やマットレスを知りたい、選びたい
  • 症状や季節に合わせた寝具を使って快適に眠りたい
  • 羽毛布団のクリーニング
  • 羽毛布団のリフォーム
  • 綿のわたのお布団の打ち直し
  • 寝具の取り扱いやお手入れ方法

そのほか、寝具にまつわることは、相談してみてください。

ここからは、それぞれの事柄について、どのように相談すればいいのかを、細かくお伝えします。

自分にあった枕選び

快眠を大切にされる方が、まずご希望されるのが、ご自分にあった枕で眠りたい、ということではないでしょうか。枕によって、眠れなかったり、肩が凝ったり、いびきになったりと、わかりやすい症状が多く現れることが、その理由です。寝具店で、枕の相談がとても多いのも事実です。

枕選びを相談されたい方は、次のように、ご自分の好みや、症状を伝えましょう。

  • 自分にあった枕が欲しい
  • 肩こりがひどいので、改善をしたい
  • いびきが気になるけど、枕でどうにかしたい
  • 固い枕が欲しい
  • やわらかい枕が欲しい
  • 自分の高さにあった枕が欲しい

オーダー枕を提供しているお店では、オーダー枕で、症状や好みに適した枕を作ってくれますし、そのほかのお店では、お好みに適した既成の枕を選んでくれます。また、枕をどのように首に当てるとよいのか、高さの調整の方法、お手入れの方法も、伝えてくれるでしょう。

また、枕でお悩みの方は、原因が枕ではなく、敷き布団との固さや高さのバランスによって、眠りにくくなっていることがあります。枕をご相談の際は、敷き布団はどんなものを使っているか、ベッドなのか、など、お使いの寝具の現状を伝えましょう。体に負担がかからず、楽に眠れる方法を紹介してくれるはずです。

快眠のための敷き布団やマットレス選び

枕に次いで、寝具店で受ける相談が多いのは、敷き布団やマットレス選びについてです。エアウィーヴやムアツふとん、西川エアーマットレスなど、テレビコマーシャルで、健康マットレスの宣伝がされるようになってからは、特に増えています。

敷き布団や、快眠のためのマットレスの相談をしたい方は、誰が使う敷き布団かと、お好みなどを、次のように伝えるとよいでしょう。

実は、睡眠の質に大きく影響するのが、敷き布団です。その効果は、枕を変えること以上です。

敷き布団の種類は、現在、その用途や特徴、得られる効果によって、さまざま販売されています。価格も数千円から、十万円を超えるものまで販売されています。それぞれの敷き布団や健康マットレスの特徴や効果を知っているのが、寝具専門店です。ぜひ、ご相談されることをおすすめします。

季節や健康症状に合わせた寝具選び

冬にぽかぽか眠れる、あったか寝具、夏に涼しく眠れる、冷感寝具や湿気対策寝具があります。日本の四季に合わせて、快適に眠れる寝具や、その組み合わせ、そして、お身体の症状に合う寝具もあります。具体的には、次のような相談が可能です。

などです。それぞれの方のお好みは、上記のほか、多数あることでしょう。毎晩、我慢していることでも、ちょっと、寝具を変えたり、寝具の使い方を変えたりすることで、ずっと快適に眠れるようになることもあります。細かなことも、ぜひ、相談してみましょう。

羽毛布団のクリーニング

数年たった羽毛布団は、羽毛布団専用クリーニングを行うと、掛け心地が変わります。ここで大切なのは、信用のおけるお店や会社に、羽毛布団のクリーニングを依頼することです。電話勧誘や訪問によるクリーニングを利用して、失敗をされる方がいらっしゃるからです。

羽毛布団を数年使っていて、ふくらまなくなったり、保温性が下がったりする症状を感じたら、一度、寝具専門店に相談してみましょう。症状によって、どんな手入れをするとよいか、クリーニングが必要なのか、といったことも、適切な答えをくれるはずです。

羽毛布団のリフォーム

羽毛布団のクリーニングのほかに、羽毛布団の掛け心地や保温性がなくなった際に、検討できるのが、羽毛布団のリフォームです。羽毛布団のリフォームとは、昔でいう、打ち直しのようなことで、羽毛布団の側生地をはずし、中身の羽毛を洗浄し、増し羽毛をして、新しい側生地を使って、仕立て直しをすることです。これによって、保温性がなくなったり、ふくらまなくなったりしてしまった羽毛布団が、再生され、暖かく快適に使えるようになります。

羽毛布団のリフォームも、クリーニング同様、信用のおけるお店や会社に相談することが何より大切です。羽毛布団の点検サービスと称した電話勧誘や訪問サービスによって、さまざまな失敗事例があるからです。本当に注意が必要です。

羽毛布団を多く取り扱っている寝具店や、羽毛布団の相談ができる寝具店をみつけて、相談してみてください。また、羽毛布団のメーカーの、お客様相談センターなどに電話して、羽毛布団のリフォームを取り扱っている、信用のおける寝具店を紹介してみるのもよいでしょう。

羽毛布団でお困りのことがあったら、お気軽に、寝具専門店に相談されることをおすすめします。適切なアドバイスがもらえ、快適な羽毛布団で、快眠を楽しんでいただけます。

綿わたのお布団の打ち直し

昔ながらの、綿のわたのお布団を、2~3年から、数年ごとに、打ち直しをして、大切に使い続けておられる方もいらっしゃるでしょう。必要になった際は、寝具専門店や、布団屋さんに連絡をしましょう。

打ち直しをする職人さんが減ってきていて、取り扱いの寝具店も少なくなり、店頭で、綿わたの寝具を置いてないお店も多くなっています。店頭に置いていないお店でも、打ち直しの取り扱いをしている寝具専門店もあります。お気軽に、相談してみることをおすすめします。そのお店で取り扱ってい場合は、他のお店を紹介してくれないか、訪ねてみましょう。寝具店同士のネットワークを活用してくれるお店もあるでしょう。
 

以上、質の良い睡眠や快眠について、寝具専門店に相談できること、をお伝えしました。

なかなか、訪れる機会のない、寝具専門店かもしれませんが、快眠のコツや質の良い睡眠のための方法を知っているのが、寝具専門店です。お近くで、行きつけのお店をもっていると、なんでも気楽に相談できますので、まずは、一度、利用してみることをおすすめします。