Author Archives: 田中 宣子

About 田中 宣子

シーツjp店長。上級睡眠健康指導士(認定登録番号 第662号)。 専門分野の、快眠のための寝具の販売、及び、ご相談、ホームファニシング、インテリア販売に、1994年から従事。1923年創業の弊社の店舗にて、対面で23年間、お客さまにぐっすり眠れるための寝具のコンサルティング、ご提案、販売を担当。その経験を活かし、現在は、オンラインにて気持ちよく眠っていただくための、ベッド用寝具の販売、ご提案、ご相談に注力。 前職は、米国の航空会社のマーケティング部アジア統括スーパーバイザー。お客さまが快適で安全な空の旅を楽しんでいただくための仕事に従事。 たずさわるすべての方々とそのご家族が、ぐっすりと気持ち良く眠り、心地良く目覚め、活力いっぱいに、毎日をお幸せにお過ごしいただけるよう、仕事をしています。 ぐっすり気持ちよく眠るための寝具のご相談は、お気軽にお寄せください。

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

ベッドマットレスが体に合わない時の対処法。ベッドパッドでできること

「ベッドにしたら、寝にくくて困っています。マットレスが体に合わないようで、ベッドパッドで改善できますか?」と、お客さまからお問い合わせを頂戴します。硬いマットレスが良いと聞いて、硬いマットレスを購入した、とか、ベッドにしたら、腰が沈む、など、さまざまお聞きします。ここでは、ベッドのマットレスが体に合わない場合の対策として、ベッドパッドで解決できること、ベッドパッド以外の寝具で解決すること、を中心にお伝えします。

目次

ベッドのマットレスが体に合わない、の具体的な症状と原因

「ベッドが体に合わなくて、ベッドパッドで解決できませんか?」とおっしゃるお客さまに、具体的な状況をお尋ねすると、次のような症状があるようです。

まずは、具体的な症状と、その原因をまとめた表をご覧ください。

ベッドが体に合わない、の具体的な症状と、原因

症状原因
ベッドマットレスが硬すぎて、体が痛いマットレスが硬すぎる
ベッドマットレスが硬すぎて、寝にくくてしょうがないマットレスが硬すぎる
ベッドに変えたら、朝起きると腰が痛くなったマットレスが硬すぎる
マットレスが軟らかすぎる
ベッドマットレスが軟らかいようで、腰が沈むマットレスが軟らかすぎる
とにかく、寝にくくて、どうにかしたいマットレスが硬すぎる
マットレスが軟らかすぎる

症状の原因は、硬すぎる場合と、軟らかすぎる場合の大きく2つに分かれます。

上記のような症状を、ベッドマットレスは、そのまま使い、ベッドマットレスの上に敷く、ベッドパッドで改善したい、という方が多くいらっしゃいます。

マットレスによる体への負担は、ベッドパッドで、軽減できることと、できないことがあります。

どのような症状を、改善できるのか、を、

  1. 硬すぎるベッドの場合の対処法
  2. 軟らかすぎるベッドの場合の対処法

にわけ、順を追ってお伝えします。

1.マットレスが硬すぎて体が痛い場合の対処法

ベッドのマットレスが硬いことによる、体への負担は、ベッドパッドで軽減することが可能です。具体的には、ベッドが硬くて、体が痛い、寝にくい、など、といった症状です。

適切な種類のベッドパッドを使うことで、体の痛みや寝にくさを軽減します。

ベッドが硬い、と感じる原因は、主に次の2つです。

  1. ベッドマットレスのコイルスプリング(バネ)のが硬く、体が反り返ってしまう。
  2. ベッドマットレスの、コイルスプリングの上下に使われる、ウレタンシートなどの化繊素材シートや、キルティングの巻きものが、薄く、コイルが体にあたってしまう。

それぞれの対処方です。

1.ベッドマットレスのスプリングコイルが硬く、体が反り返ってしまう場合の対処法

ベッドマットレスが硬すぎて、体が反り返ってしまって寝にくい、という方へ。

この状況は、体重や体形より、マットレスのコイルスプリングが硬すぎて、寝姿勢が突っ張ってしまっている場合に発生します。

改善のためには、正しい寝姿勢で眠れるような、ベッドパッドやマットレストッパーを選びます。正しい寝姿勢とは、きちんと立っているときのように、体が、S字型で眠れる姿勢です。

次の2種のいずれかをお使いすることをおすすめします。

  • 厚めで弾力性のあるウールベッドパッド

    体がS字になるように、厚めで弾力のあるウールベッドパッドを使うと、体の突っ張りが軽減されます。ウールベッドパッドは、コットンベッドパッドやポリエステルベッドパッドに比べて、ウールわたの弾力性があり、わたも多めで、厚めの商品がほとんどです。

    ウールベッドパッドが、体とベッドマットレスの間で、適度な緩衝材のような役割をして、寝姿勢を正しくして、体の負担が軽減されます。
     

  • 正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

    ベッドパッドとは、異なり、マットレストッパーの役割に近い商品です。

    お使いのベッドマットレスの上に、凹凸タイプの快眠マットレスをお使いになってみてください。正しい寝姿勢で眠れます。

    具体的な商品名でいうと、ムアツふとん、西川エアー、整圧ふとんなどに代表される商品です。厚みは、8~9cm 程度です。ベッドのマットレスの上にのせてお使いください。

    もし、ベッドが高くなるのが気になる場合は、快眠マットレスのオーバーレイタイプをおすすめします。寝姿勢を正しく眠れる効果はそのままで、厚みが 4cm程度です。ベッドマットレスの上にのせて使う仕様の商品です。

    オーバーレイタイプより、厚み8~9cm タイプを先にご紹介した理由は、耐久性の違いがあるからです。厚みのある通常タイプのほうが、薄いタイプのオーバーレイに比べ、耐久性があり、長くお使いいただけます。価格が異なります。使い勝手やご予算などで、お選びになるとよいでしょう。

2.ベッドマットレスのコイルが体に当たり、硬く感じる場合のベッドパッドでの対処法

ベッドマットレスに使われるウレタンシートやキルティングの巻物がなかったり、少なかったりする場合、コイルが体に当たってしまい、体が痛くなることがあります。その場合は、本来、ウレタンシートやキルトの巻物の役割を、ベッドパッドにしてもらうイメージで、ベッドパッドを選びます。

  • 厚めで弾力性のあるウールベッドパッド

    ウールベッドパッドは、コットンやポリエステルのベッドパッドよりも厚手で、ウールわたに弾力性があります。巻物の少ないベッドマットレスの上に敷くことで、やさしい寝心地になり、体への負担が軽減されます。

  • オーバーレイタイプの快眠マットレス

    コイルが体に当たる痛みを軽減する方法として、オーバーレイタイプの快眠マットレスを使うことも一案です。オーバーレイタイプの快眠マットレスとは、ベッドマットレスの上に使うことを前提として作られている、快眠マットレスです。例えば、高反発商品のエアウィーヴ、低反発商品のテンピュール、凹凸タイプの西川エアーオーバーレイなどです。

    オーバーレイタイプのマットレスを、ベッドマットレスの上に敷くことで、寝心地が変わります。高反発、低反発、凹凸タイプで、寝心地がそれぞれ違いますので、お好みをお選びいただくとよいでしょう。

2.マットレスが軟らかすぎて、寝にくい場合の対処法

ベッドが軟らかすぎる、という場合、主な原因は、次の2つです。

  1. スプリングコイルがやわらかく、体が沈みこんでしまう。
  2. ベッドマットレスに使われるキルティングの巻物や、ピロートップのついたベッドマットレスで、ふかふか感が、体に合わない。

1.スプリングコイルが軟らかく、体が沈みこんでしまう場合の対処法

ベッドが軟らかすぎて、体に合わないという方は、スプリングが軟らかすぎて、体が沈みこむことが原因であることがほとんどのようです。この場合、ベッドのスプリング本体が、体重や体形に比べて、軟らかいことで、体が沈み込んでしまっています。ベッドパッドでは、改善できません。

対処法は、快眠マットレスをお使いのベッドマットレスの上にのせて、寝心地をよくすることになります。

ベッドマットレスの上にのせる仕様で作られている、オーバーレイタイプの快眠マットレス、もしくは、寝姿勢を良くするための厚みのある快眠マットレス、どちらかお好みでお選びいただくのをおすすめします。

体が沈みこんでしまうベッドマットレスの寝心地の悪さを解決するには、体圧を分散させる機能のある、オーバーレイタイプのマットレスや、快眠マットレスを、ベッドマットレスの上にのせることで、お悩みの体の沈み込みを防ぎます。

快眠マットレスには、高反発マットレス、低反発マットレス、凹凸タイプのマットレスがあります。それぞれ、寝心地が異なります。東急ハンズさまや寝具売り場のあるデパートや、寝具店などで、実際に寝てみて、寝心地を確かめてお選びになることをおすすめいたします。

2.ベッドマットレスの巻物やピロートップがふわふわ過ぎて合わない場合の対処法

ベッドマットレスのスプリングコイルの上下に使われるウレタンシート、巻物や、ピロートップが、ボリュームがありすぎて、ふわふわ軟らかく感じて、体に合わないという方も、まれにいらっしゃいます。グレードの高いベッドマットレスだったり、低反発系の素材が使われていたりする場合に、このようなお声を頂戴します。

この場合の対処法は、高反発のオーバーレイタイプの快眠マットレス、具体的には、エアウィーヴ、などをご検討するとよいでしょう。ふわふわとした、軟らかな感触がお好みではないということは、硬めの寝心地が体に合う方だと推測します。寝心地が硬めで、沈み込みのない、高反発タイプの快眠マットレスが、条件に一番近い寝具の一つです。

高反発のマットレスは、広告が盛んに行われているため、イメージが先行しがちな商品です。実際に寝てみると、イメージと異なる、という方も多いようです。東急ハンズさまや、取り扱いのあるデパートなどで、実際に、横になって試してから、お求めになることをおすすめいたします。
 

対処法としての留意点

最後になりましたが、ベッドが寝にくい場合の対処法として、おすすめしない方法が1つあります。それは、敷き布団をベッドマットレスの上には、敷かないということです。

寝心地の改善のために、いままで使っていた敷き布団を上にのせればいいのでは、と思われる方もいらっしゃいます。

しかし、おすすめしません。

敷き布団は、湿気を多く含み、毎日、上げ下ろしをすることを前提に作られている寝具です。ベッドの上に敷きっぱなしにすると、湿気を含んだままとなり、カビやダニの発生の原因になり、とても不衛生です。寝心地も、じめじめとして、心地よくお休みになれません。ご留意ください。

ベッドのマットレスが体に合わない方におすすめのアイテム

この記事でご紹介した、ベッドが体に合わない方が、対処するためにお使いいただけるおすすめのアイテムです。お悩み別に、ご検討ください。

体が反り返ってしまう方におすすめアイテム

ベッドパッドタイプ

正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

コイルの硬さが気になる方におすすめアイテム

ベッドパッドタイプ

オーバーレイタイプの快眠マットレスタイプ

軟らかく、体が沈みこんでしまう方におすすめアイテム

正しい寝姿勢で眠れる、凹凸のある快眠マットレス

ベッドがふわふわ過ぎて合わない方におすすめアイテム

オーバーレイタイプの快眠マットレスタイプ

 


 

以上、ベッドが体に合わない場合の対処法を、お伝えしました。手に入りやすいベッドパッドで改善できること、と、ベッドパッドではなく、快眠マットレスをベッドの上にのせることで、改善できることがあります。お使いのベッドが合わない場合、上記の寝具を加えることで、毎日安眠を楽しんでいただければ幸いです。

購入後に体に合わない、という状況にならないために、ベッドマットレスをお求め時には、実際に、店頭で試したり、お店の方に相談されたりして、ぐっすりと眠れるマットレスを選ぶことをおすすめします。

使いづらくなったダブルの掛け布団の活用法

「ダブルの掛け布団が使いにくいので、シングルの掛け布団の購入を考えています。でも、ダブルの掛け布団は、まだ使えそうで、もったいないのだけれど。」というお声を頂戴します。お子さまと添い寝するようになったり、ベッドのサイズを変えたり、寝室を分けたり、など、生活スタイルの変化で、寝具のサイズが使いづらくなってきた方からのお声が多いようです。ここでは、使いづらくなったダブルサイズの掛け布団の有効活用の方法をお伝えします。

目次

ダブルサイズの掛け布団が使いづらくなるケース

ご結婚時などに購入したダブルサイズの掛け布団が、使いづらくなってしまったというお声の例は、次のようなケースです。

  • 2人で眠るのに、ダブルベッドが何となく小さく感じてきた
  • 子どもと3人で眠るようになり、ダブルサイズだと、3人で寝るには小さすぎる
  • 2人で寝ていたベッドを、1人ずつのベッドに分けたので、掛け布団が2枚必要になってきた
  • 寝室を分けたので、もう一枚掛け布団が必要になってきた

ダブルサイズの掛け布団では不便さを感じてきていて、買い換え、もしくは、買い足しをご検討されて、私どもにお問い合わせなどを頂戴します。

その際、お客さま方が、気になさったり、ためらったりされる点があるのです。それは、今まで使っていた、ダブルサイズの掛け布団は、まだ使えるのに、もったいない、という点です。

その点に対処する方法として、今までのダブルサイズの掛け布団を、できるかぎり活用する方法を、お伝えします。

掛け布団の買い足しのパターン

ここでは、まだ使えるダブルサイズを活用しつつ、新たに掛けふとんを買い足すパターンをお伝えします。お二人で1台のベッドで寝ていたのを、2台のベッドに分ける場合の、ベッドのサイズの選び方で、買い足し方が異なってきます。

1.まずは、ダブルサイズの掛け布団をそのまま使い、新たに、もう1枚、掛け布団を買い足せばよいパターンです。

  • 今までの ベッドサイズ → 新たなベッドサイズ(2台利用)
  1. ダブルサイズのベッド を → セミダブル + シングル
  2. ダブルサイズのベッド を → セミダブル x 2
  3. ダブルサイズのベッド を → ダブル + シングル
  4. ダブルサイズのベッド を → ダブル + セミダブル

上記の、3番と4番は、1つの寝室に2台置くというより、寝室を分ける場合になるでしょう。

ベッドが、セミダブルの場合、掛け布団は、ダブルサイズをお使いいただけます。そのため、セミダブルやダブルサイズのベッドには、今までお使いになっていたダブルサイズの掛け布団をそのままお使いになり、新たに、1枚、掛けふとんを買い足せばよいのです。

2.次の場合は、2枚、シングルサイズの掛け布団が必要になるパターンです。

  • 今までの ベッドサイズ → 新たなベッドサイズ
  • ダブルサイズのベッド を → シングル x 2

シングルベッドには、ダブルサイズの掛け布団は、大きすぎます。理由は、100cm巾のベッドに、190cm巾の掛け布団を使うと、掛け布団が大きすぎて、ずれ落ちてしまうからです。そのため、シングルの掛け布団が、2枚必要になるのです。

もし、ベッドではなく、敷き布団の場合は、掛け布団がずれ落ちることはありませんので、シングルの敷き布団に、ダブルの掛け布団を使えないことはありません。

シングルの掛けふとんが2枚必要になるとお伝えしましたが、2枚とも、新たに買い足さなくてもよい方法もございます。2枚のうち、1枚を、今までのダブルサイズを活用する方法です。2つ、お伝えします。

ダブルサイズをシングルサイズに仕立て直し

ダブルサイズの羽毛布団は、シングルのサイズにお仕立て直しをすることが可能です。羽毛布団のリフォーム、という方法です。

羽毛布団のリフォームというと、通常は、シングルサイズをシングルに、もしくは、ダブルサイズをダブルサイズに、というように、同じサイズに作り直しますが、サイズを小さくすることも可能なのです。

ダブルサイズをシングルサイズにする場合のお値段は、ダブルサイズをダブルサイズのリフォームする場合と同等程度です。ダブルサイズの掛け布団を無駄にせず、シングルの羽毛布団に生まれ変わりますので、長く活用できることになります。

仕立て直し、リフォームのご依頼は、必ず、信頼のおける寝具専門店や、寝具メーカーに相談しましょう。羽毛布団のリフォームの方法と注意点

掛けふとんカバーで手軽に活用

今までお使いになっていたダブルの掛け布団が、羽毛布団の場合で、なるべく、手間と費用をかけたくない方が、とれる案です。苦肉の策、ともいえますが、捨てがたい案でもあります。

それは、ダブルサイズの羽毛布団を、シングルの掛け布団カバーに入れてしまうことです。羽毛布団の場合は、190cm巾の羽毛布団でも、150cm巾のシングルの掛け布団カバーに入れてしまうと、入ってしまいます。

カバーに羽毛布団を入れるときは、布団がこんもりして、多少入れにくいですが、入れてしまうと、使いづらさは、あまり感じません。どうしても、手間と費用をかけたくない場合、お試しになってみてください。

以上、お二人で使っていたダブルサイズの掛け布団が、使いづらくなった場合の、ダブルの掛け布団の活用方法をお伝えしました。

生活スタイルが変わることで、ベッドを2人用から、1人用に変える場合もあるでしょう。今まで使っていた寝具をなるべく生かす方法は、あるものです。迷われた時は、どうぞ、お気軽にお近くの寝具店や寝具のプロにご相談なさってみることをおすすめします。

二人暮らしのための二人用ベッドのサイズの選び方

東京都練馬区 D.A.様より

こんにちわ!
早速使わせていただいてます。
すごく快適です~~~。
やっぱり綿はいいですね。
幸い、猫たちも爪をたてません。
ちょっとつるっとしてるからかなあ?

またおまけもありがとうございました。
お気使いありがとうございます。

本当に毎日寒くて嫌になりますが
お体気をつけてください!

また利用させていただきます。
今後共よろしくお願いいたします!


お求めいただきましたお品:
綿ボアあったかボックスシーツ(秋冬限定)

洗える抗菌防臭ベッドパッド

快眠したい方が、 寝具専門店に相談できること

ぐっすり眠りたい、快眠したい、は、多くの方が望まれているのではないでしょうか。でも、そのために寝具専門店やふとん屋さんに、入ったことありますか?もしかすると、入ったことのない方のほうが多いのかもしれません。寝具専門店は、もちろん、お布団や、寝具全般を販売しているのですが、質の良い睡眠のために、どんな寝具を、どの季節に、どう使ったらいいのか、を、一番知っていて、相談できるのも、寝具専門店です。

ここでは、寝具専門店って、どんな相談に乗ってくれるの?、と、具体的な相談の方法について、お伝えします。快眠を楽しみ、健康的な毎日を過ごしたい方にとって、強い味方になってくれるので、ぜひ、活用しましょう。

目次

寝具専門店に相談できる事柄リスト

取り扱う寝具によって、多少の違いはありますが、寝具専門店に相談できることの、主な事例は次の通りです。

  • 自分にあった枕を選んでぐっすり眠りたい
  • 快眠のための敷き布団やマットレスを知りたい、選びたい
  • 症状や季節に合わせた寝具を使って快適に眠りたい
  • 羽毛布団のクリーニング
  • 羽毛布団のリフォーム
  • 綿のわたのお布団の打ち直し
  • 寝具の取り扱いやお手入れ方法

そのほか、寝具にまつわることは、相談してみてください。

ここからは、それぞれの事柄について、どのように相談すればいいのかを、細かくお伝えします。

自分にあった枕選び

快眠を大切にされる方が、まずご希望されるのが、ご自分にあった枕で眠りたい、ということではないでしょうか。枕によって、眠れなかったり、肩が凝ったり、いびきになったりと、わかりやすい症状が多く現れることが、その理由です。寝具店で、枕の相談がとても多いのも事実です。

枕選びを相談されたい方は、次のように、ご自分の好みや、症状を伝えましょう。

  • 自分にあった枕が欲しい
  • 肩こりがひどいので、改善をしたい
  • いびきが気になるけど、枕でどうにかしたい
  • 固い枕が欲しい
  • やわらかい枕が欲しい
  • 自分の高さにあった枕が欲しい

オーダー枕を提供しているお店では、オーダー枕で、症状や好みに適した枕を作ってくれますし、そのほかのお店では、お好みに適した既成の枕を選んでくれます。また、枕をどのように首に当てるとよいのか、高さの調整の方法、お手入れの方法も、伝えてくれるでしょう。

また、枕でお悩みの方は、原因が枕ではなく、敷き布団との固さや高さのバランスによって、眠りにくくなっていることがあります。枕をご相談の際は、敷き布団はどんなものを使っているか、ベッドなのか、など、お使いの寝具の現状を伝えましょう。体に負担がかからず、楽に眠れる方法を紹介してくれるはずです。

快眠のための敷き布団やマットレス選び

枕に次いで、寝具店で受ける相談が多いのは、敷き布団やマットレス選びについてです。エアウィーヴやムアツふとん、西川エアーマットレスなど、テレビコマーシャルで、健康マットレスの宣伝がされるようになってからは、特に増えています。

敷き布団や、快眠のためのマットレスの相談をしたい方は、誰が使う敷き布団かと、お好みなどを、次のように伝えるとよいでしょう。

実は、睡眠の質に大きく影響するのが、敷き布団です。その効果は、枕を変えること以上です。

敷き布団の種類は、現在、その用途や特徴、得られる効果によって、さまざま販売されています。価格も数千円から、十万円を超えるものまで販売されています。それぞれの敷き布団や健康マットレスの特徴や効果を知っているのが、寝具専門店です。ぜひ、ご相談されることをおすすめします。

季節や健康症状に合わせた寝具選び

冬にぽかぽか眠れる、あったか寝具、夏に涼しく眠れる、冷感寝具や湿気対策寝具があります。日本の四季に合わせて、快適に眠れる寝具や、その組み合わせ、そして、お身体の症状に合う寝具もあります。具体的には、次のような相談が可能です。

などです。それぞれの方のお好みは、上記のほか、多数あることでしょう。毎晩、我慢していることでも、ちょっと、寝具を変えたり、寝具の使い方を変えたりすることで、ずっと快適に眠れるようになることもあります。細かなことも、ぜひ、相談してみましょう。

羽毛布団のクリーニング

数年たった羽毛布団は、羽毛布団専用クリーニングを行うと、掛け心地が変わります。ここで大切なのは、信用のおけるお店や会社に、羽毛布団のクリーニングを依頼することです。電話勧誘や訪問によるクリーニングを利用して、失敗をされる方がいらっしゃるからです。

羽毛布団を数年使っていて、ふくらまなくなったり、保温性が下がったりする症状を感じたら、一度、寝具専門店に相談してみましょう。症状によって、どんな手入れをするとよいか、クリーニングが必要なのか、といったことも、適切な答えをくれるはずです。

羽毛布団のリフォーム

羽毛布団のクリーニングのほかに、羽毛布団の掛け心地や保温性がなくなった際に、検討できるのが、羽毛布団のリフォームです。羽毛布団のリフォームとは、昔でいう、打ち直しのようなことで、羽毛布団の側生地をはずし、中身の羽毛を洗浄し、増し羽毛をして、新しい側生地を使って、仕立て直しをすることです。これによって、保温性がなくなったり、ふくらまなくなったりしてしまった羽毛布団が、再生され、暖かく快適に使えるようになります。

羽毛布団のリフォームも、クリーニング同様、信用のおけるお店や会社に相談することが何より大切です。羽毛布団の点検サービスと称した電話勧誘や訪問サービスによって、さまざまな失敗事例があるからです。本当に注意が必要です。

羽毛布団を多く取り扱っている寝具店や、羽毛布団の相談ができる寝具店をみつけて、相談してみてください。また、羽毛布団のメーカーの、お客様相談センターなどに電話して、羽毛布団のリフォームを取り扱っている、信用のおける寝具店を紹介してみるのもよいでしょう。

羽毛布団でお困りのことがあったら、お気軽に、寝具専門店に相談されることをおすすめします。適切なアドバイスがもらえ、快適な羽毛布団で、快眠を楽しんでいただけます。

綿わたのお布団の打ち直し

昔ながらの、綿のわたのお布団を、2~3年から、数年ごとに、打ち直しをして、大切に使い続けておられる方もいらっしゃるでしょう。必要になった際は、寝具専門店や、布団屋さんに連絡をしましょう。

打ち直しをする職人さんが減ってきていて、取り扱いの寝具店も少なくなり、店頭で、綿わたの寝具を置いてないお店も多くなっています。店頭に置いていないお店でも、打ち直しの取り扱いをしている寝具専門店もあります。お気軽に、相談してみることをおすすめします。そのお店で取り扱ってい場合は、他のお店を紹介してくれないか、訪ねてみましょう。寝具店同士のネットワークを活用してくれるお店もあるでしょう。
 

以上、質の良い睡眠や快眠について、寝具専門店に相談できること、をお伝えしました。

なかなか、訪れる機会のない、寝具専門店かもしれませんが、快眠のコツや質の良い睡眠のための方法を知っているのが、寝具専門店です。お近くで、行きつけのお店をもっていると、なんでも気楽に相談できますので、まずは、一度、利用してみることをおすすめします。

冬から春の寝具の衣替え。冬の寝具のしまい方と春に使う寝具

冬から春の寝具の衣替え。冬の寝具のしまい方と春に使う寝具

冬から春の寝具の衣替え。冬の寝具のしまい方と春に使う寝具

3~4月になると、冬用の寝具が暑く感じはじめます。羽毛布団はまだ使う時期ですが、ボアなどのあったか寝具は、片付ける季節になります。ここでは、春先に片付ける寝具、そのしまい方、そして、春に使いたい寝具をお伝えします。冬から春の寝具の衣替えにお役立てください。

目次

春先に片付ける、冬用あったか寝具

3月の寝具の衣替えでは、ボア素材のあったか寝具や、保温性を高めるために使った寝具を片付けます。具体的には、次の寝具です。

  • あったかボアの敷きパッド
  • あったかボアシーツ
  • 肩当て
  • ボアのあったかパジャマ
  • 毛布

冬用あったか寝具のしまい方

ここから、冬用あったか寝具のしまい方を、上記のリストに沿ってお伝えします。

1.あったかボアの敷きパッド、のしまい方

あったかボアの敷きパッド、のしまい方をお伝えします。

あったかボアの敷きパッドには、洗えるタイプと洗えないタイプがあります。洗えるタイプ、洗えないタイプのしまい方を順に追ってお伝えします。

まず、洗えるタイプか、洗えないタイプかを確認する

まずは、商品の洗濯タグで、ご家庭で洗濯可能か確認しましょう。

確認ができない場合、ボアが短めで、わたが薄く入っている敷きパッドは、ご家庭で洗えるタイプが多いです。

洗えるタイプのあったか敷きパッドのしまい方

洗えるタイプのあったかボア敷きパッド

洗えるタイプのあったかボア敷きパッド

  1. 洗えるタイプのあったか敷きパッドは、天気の良い、乾燥した日を選んで、洗濯をします。
  2. 洗濯後、天日に干すか、部屋干しをして、完全に湿気を発散させます。乾燥機は使用できません。日にちをまたいででも、パッドの中わたの湿気をすべて、乾燥させるまで、干しましょう
  3. 湿気が完全にとれたら、収納します。
    湿気を完全に発散していないと、カビや匂いの原因になります。注意しましょう。
  4. 圧縮袋に入れると、コンパクトに収納していただけます。
  5. 11月頃までは、使いません。収納スペースに限りがある場合は、収納場所の、奥の方や、高い場所、に収納するのがよいでしょう。

洗えないタイプのあったか敷きパッドのしまい方

洗えないタイプのあったかボア敷きパッド

洗えないタイプのあったかボア敷きパッド

ミンクタッチのアクリルボア敷きパッドなどの、厚くわたが入り、起毛部分が長めのタイプは、ご家庭での洗濯ができないものが多いです。

  1. ドライクリーニングに出すか、陰干しをして、湿気をしっかりと発散させてからしまいます。
  2. ドライクリーニングを利用しない場合は、ボアの部分を、硬く絞った濡れたタオルで表面を拭き取ります。陰干しをして、湿気を十分に乾燥させます。
  3. 完全に乾燥したら、圧縮袋に入れるなどして、収納します。湿気が少しでも残ったまま、圧縮袋に入れると、カビや匂いの原因になります。湿気は完全に発散させましょう。
  4. 約8か月程度、使いません。押入れやクローゼットの奥にしまいましょう。

2.あったかボアシーツ、のしまい方

生地の表面が起毛している、あったかボアシーツ、あったかボアボックスシーツのしまい方です。

  1. 洗濯をして、完全に乾燥させてから収納します。
  2. ボアシーツは、かさばります。圧縮袋に入れて、コンパクトにしてから、収納しましょう。
  3. 圧縮袋を利用する際は、とくに、湿気に注意しましょう。完全に、乾燥をしてから収納することが大切です。湿気が残ったまま収納すると、カビや匂いの原因になってしまいます。

肩当て、のしまい方

羽毛の肩当てや、毛布素材の肩当ては、3月の寝具の衣替えでしまいましょう。

  1. ご家庭で洗濯できる商品がほとんどです。洗濯後、完全に乾燥させてから収納します。
  2. 羽毛の肩当ては、軽量のため、洗濯機で洗うと、洗濯層の中で浮いてしまい、上手く洗濯ができない場合があります。洗濯層に沈みこませるようにしながら、洗濯するか、手で押し洗いをします。
  3. 洗濯機で洗濯、脱水の後、まだ、洗剤が付着している場合があります。肩当てが、洗濯層で浮いてしまって、きちんと洗濯ができていない状態です。その場合は、手洗いをするようにしましょう。きちんと汚れや、洗剤を洗い流すことができます。

3.あったかボアのパジャマ、のしまい方

ボアのあったかパジャマは、3月になると、急に暑く感じる寝具の代表です。

  1. 洗濯後、しっかりと乾燥させてから、収納します。
  2. 11月頃まで使いません。肩当てや、冬用羽毛ソックスなどと一緒に、圧縮袋に収納することをおすすめします。収納スペースが少なくすみます。

4.毛布、のしまい方

3月の衣替えで片付けたい毛布は、羽毛布団と併用して使った毛布です。

綿のわたの掛け布団や、洗えるポリエステルの掛け布団をお使いの方で、まだ、肌寒いと感じる方は、片付けなくてもよいでしょう。4月に入ってから、片づけるのがよいかもしれません。

  1. 洗える毛布:ニューマイヤー毛布、ポリエステル毛布、マイクロファイバー毛布などの、薄い毛布は、ご家庭で洗濯できます。洗濯をして、しっかりと乾燥させてから、圧縮袋などに入れてしまいます。
  2. 洗えない毛布:ウール毛布、マイヤー毛布などの、2枚合わせの毛布は、ご家庭での洗濯はできません。ドライクリーニングサービスを利用しましょう。ドライクリーニングを利用しない方は、毛布の表面を、硬く絞ったタオルで拭き、しっかりと乾燥させてから、圧縮袋などに入れて収納します。
  3. 収納前には、毛布をしっかり乾燥させるようにしましょう。湿気が残ったまま圧縮袋に入れると、カビや匂いの原因になります。
  4. ウール毛布、カシミヤ毛布、シルク毛布は、防虫剤を入れて収納するのが良いでしょう。

毛布は、乾燥に時間がかかります。収納前には、しっかりと、乾燥をさせることが大切です。日にちをまたいででも、しっかりと乾燥させてから収納しましょう。

春に快適に眠るための寝具

春に、快適に眠るための寝具選びのポイントは、適度な保温性、と、肌触りのよさです。

掛け布団だけでは、少し肌寒い、と感じる場合は、綿毛布やガーゼケットを利用して、保温性を調節します。

春におすすめの寝具は、次の通りです。

肌触りのよい綿のシーツ

春は、肌触りがよく、綿の心地よさを楽しめるシーツを選びましょう。

お布団の方は、ワンタッチシーツ(ラップシーツ)、ベッドの方は、ボックスシーツをお選びになると、シーツの装着が簡単です。素材や色の種類も豊富です。

肌触りのよい綿のシーツの素材は、

などです。

上質なシーツは、手足や頬、素肌が触れるだけで癒される、極上の素材感を楽しんでいただけます。さらに、吸湿性にも優れていますので、汗を吸収します。春の肌寒い夜でも、汗で体を冷やすことなくお休みいただけます。

やわらかいタオルやシンカーパイルのシーツ

「綿のシーツだと、まだ肌寒く感じてしまう」という方は、やわらかなタオルや、シンカーパイルのシーツがおすすめです。適度な保温性で、春の肌寒い夜も、心地よくお休みいただけます。

お布団の方は、フラットタイプのタオルシーツや、シンカーパイルのラップシーツがおすすめです。

ベッドをお使いの方は、やわらかタオルの、シンカーパイルのボックスシーツが、心地よくお使いいただけます。

ベッド用のタオルのフラットシーツは、日本ではほぼ販売されていません。タオル地のシーツがお好みの方は、ボックスタイプを選ぶようにしましょう。

綿毛布

3月は、羽毛布団1枚だけでも、十分保温性があり、適切な保温性で、快適にお休みいただけます。

ただ、冷え症や寒がりなどで、毛布を使いたいといという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、綿毛布がおすすめです。綿毛布とは、起毛の部分が、綿100%の毛布です。羽毛布団と一緒に使う際も、羽毛布団の内側に入れてお使いいただけます。

肌触りも良く、静電気も発生せず、吸湿性もあり、肌に直接かけてお使いいただけ、春にとても掛け心地の良い毛布です。

ガーゼケット

「綿毛布ほど保温性は必要ないが、羽毛布団一枚では、肌寒い」とお感じの方は、ガーゼケットがおすすめです。

ガーゼは、空気を多く含みます。羽毛布団の内側に入れてお使いになると、ふんわりと、やさしい保温性で心地よくお休みいただけます。とても軽いので、お子さまや、ご年配の方には、特におすすめです。

ガーゼの掛け布団カバーや毛布カバー

「綿のカバーでは、まだ肌寒く感じてしまう」という方は、ガーゼの掛け布団カバーがおすすめです。ひんやり感がなく、ふんわりとした肌触りで、空気を含むことで、やわらかな保温性で、体を温めます。洗濯後の乾きも早いので、お手入れもとても簡単です。

羽毛布団以外のお布団をお使いの方は、3月ごろは、毛布がまだ必要な方も多くいらっしゃいます。ただ、毛布を直接掛けると、暑さが気になることもあるでしょう。

春に毛布をお使いの方は、毛布に、ガーゼの毛布カバーをかけてお使いになることをおすすめします。ガーゼの毛布カバーをかけることで、起毛の部分が身体に触れません。適度な保温性で、毛布を快適にお使いいただけます。

毛布カバーの内側には、掛けふとんカバーに付いている、ずれ防止の紐は、付いていません。毛布がカバーの中でずれてしまう際は、安全ピンなどを使って、毛布と毛布カバーを止めてお使いいただくとずれることなくお使いいただけます。

冬のあったか寝具を収納する便利アイテム

ボリュームのある、ボアシーツや、あったか敷パッド、毛布などは、圧縮袋で保管すると、便利です。ダニ除け、防虫加工の圧縮袋が安心です。どうぞご利用ください。
(ご注意:羽毛布団や、羽毛を使用した寝具は、圧縮袋には、ぜったいに、収納しないでください。羽毛が壊れてしまいます。復元が正常に行われません。)

ダニ除け・防虫加工 ふとん圧縮袋

レック バルサン スティック掃除機対応 ダニ除け・防虫加工 ふとん圧縮袋

レック バルサン スティック掃除機対応 ダニ除け・防虫加工 ふとん圧縮袋

 


以上、冬から春の寝具の衣替えをお伝えしました。

冬の寝具のしまい方のコツは、収納前に、清潔に洗濯をして、湿気を完全に発散させてからしまうことです。

羽毛が使われていない寝具は、圧縮袋を使ってコンパクトしましょう。押し入れや、クローゼットの邪魔にならない場所に収納すると、押入れを有効活用いただけます。

春は、冬の疲れや季節の変わり目で、眠気が高まる季節でもあります。肌触りのよい寝具や、やさしい保温性のある寝具で、心地よい眠りをお楽しみください。

敷き布団の種類とお好みによる選び方

敷き布団の種類とお好みによる選び方

敷き布団の種類とお好みによる選び方

新生活をスタートなさる方や、ご婚礼や転勤を機に寝具を新しく購入される方から、敷き布団の選び方についてお問い合わせを頂戴します。敷き布団に、種類の多さに驚き、どう選べばよいのか、迷われる方も多いようです。ここでは、敷き布団の種類、それぞれの特徴、と、選び方をお伝えします。お好みに合った敷き布団でぐっすりとお休みください。

目次

敷き布団の種類とそれぞれの特徴

敷き布団って、どれも同じではないのですか? と、思う方も多いかもしれません。

敷き布団は、中わたの種類や構造によって、寝心地や、お手入れのしやすさが異なります。睡眠の質にも違いをもたらします。下記、敷き布団の主だった種類です。

  1. 羊毛混固わた敷き布団
  2. 合繊敷き布団
  3. 羊毛敷き布団
  4. 体圧分散健康敷き布団
  5. 綿のわたの敷き布団

ここから、それぞれの敷き布団の特徴をお伝えします。

1.羊毛混固わた敷き布団の特徴

羊毛混固わた敷き布団は、敷き布団の中央部分に、固わたとよばれる、ウレタンなどを圧縮して固くしたわたを芯に使い、その上下に、やわらかい羊毛や化繊のわたを置き、側生地で包み、キルティングされた敷き布団です。現在販売されている敷き布団のほとんどが、羊毛混固わた敷き布団に分類されます。お使いになってらっしゃる方も多いでしょう。

三つ折りにたたみやすい仕様で、昔ながらの綿のわたの敷き布団に比べ、湿気をこもらせず、お手入れが楽な敷き布団です。

以前は、羊毛混固わた敷き布団には、種類はありませんでした。現在は、芯に使われる固わたや、上下に使われるわた、構造が異なった、数多くの種類の羊毛混固綿敷き布団が販売されています。

固い敷き布団、柔らかな敷き布団、軽い敷き布団など、好みに合わせて選べるようになってきています。

下記、羊毛混固わた敷き布団の種類と特徴です。特徴を把握し、お好みに合った敷き布団を選ぶ目安になさってください。

羊毛混固わた敷き布団:軽量タイプ

  • 固わたに、軽量素材を使い、軽く、布団の上げ下ろしが楽にできる敷き布団。
     
    軽量素材が使われた敷き布団は、一般的な羊毛混固わた敷き布団に比べ、約2分の3の重さです。持って、軽いと実感できるほどです。女性や、ご年配の方に、おすすめの敷き布団のタイプです。

羊毛混固わた敷き布団:折り曲げられるタイプ

  • 固わたに特殊加工を施し、持ったときに、突っ張らず、折り曲がる敷き布団。腕のリーチが短い女性の方も、簡単に、持ち運びができるのが特徴。
     
    固わた敷き布団の難点の一つは、持ったときに折り曲がらないことです。押入れにしまう際に、突っ張ったままで、小柄な女性からは、とても持ちづらい、という声を多くお聞きします。その点を改良したのが、固わた部分に、縦型成形クッションとよばれる、縦に曲がりやすい素材が使われた、固わた敷き布団のタイプです。大変持ちやすく、上げ下ろしも楽にしていただける敷き布団です。

羊毛混固わた敷き布団:腰の部分が固いタイプ

  • 腰の部分に、固めの固わたを使用し、腰の部分のへたりを少なくした敷き布団。寝心地が良く、長持ちするのが特徴。
     
    一般的な敷き布団では、腰の部分だけ沈み込んだり、へたったりしてしまいます。腰の部分の固わただけ、固くすることで、腰の沈み込みをなくし、腰に負担をかけず、正しい寝姿勢を保って眠ることができます。腰の部分がへたりにくくなりますので、長くお使いいただける敷き布団です。

羊毛混固わた敷き布団:綿わたの寝心地に近いタイプ

  • 敷き布団の上側(表面)に、羊毛100%のわたを使った敷き布団。従来の綿のわたの敷き布団に近い寝心地。弾力性を高め、やわらかな寝心地が特徴。
     
    羊毛固わた敷き布団の表面に羊毛100%が使われています。表面に羊毛混固綿が使われている敷き布団より、柔らかで、弾力性があるのが特徴です。昔ながらの敷き布団に近い、弾力のあるわたの感触でお休みになりたい方におすすめです。

羊毛混固わた敷き布団:固めタイプ

  • 固めの固わたを、圧縮したかための敷き布団。体のがっちりとした男性が寝ても、しっかりと体を支えるのが特徴。
     
    がっちりとした体形の男性が、毎日寝ても、へたりにくく、底つき感がなく、しっかり体を支え、安眠できるようにした敷き布団です。

寝具メーカーにより、上記のように、さまざまな羊毛混固わた敷き布団が販売されています。特に敷き布団の名称に違いがなく、見た目も似ているために、違いがわかりづらいのが難点です。商品説明、素材の違いを確認するようにしましょう。

お求めになる際は、寝具店や大型ホームセンター、デパートなどの店頭では、専門のお店の方に相談されて、お好みを伝えると、ご希望にあった敷き布団を紹介してくれるはずです。

通信販売でお求めの際は、カタログや、ホームページ上で、それぞれの特徴が記載されています。お好みの特徴を含めて、検索されるとよろしいかと存じます。例えば、軽い敷き布団、硬い敷き布団、持ち運びやすい敷き布団、などで、検索してみましょう。お好みの敷き布団を見つけていただけるでしょう。

2.合繊敷き布団の特徴

合繊敷き布団は、天然素材が一切使われず、化繊わたが使われている敷き布団です。

  • 洗える敷き布団
  • ホコリの出ない敷き布団
  • アレルギーの方用の敷き布団

などです。寝具メーカーさまにより、使われる合繊わたに特徴があります。具体的な素材名は、ダクロンⓇホロフィルⓇわたや、ダクロンⓇアクアわたなどです。これらの高機能中わたが使われている敷き布団は、ホコリがたたず、洗えて、へたりにくく、軽いという特徴です。

ハウスダストやダニなどに対応した、アレルギーの方向けの敷き布団も販売されています。中わたに、ホコリの出にくいわたを使い、高密度の側生地をノンキルトで製造し、ダニやほこりの侵入を防ぐ仕様になっています。具体的な商品名は、フレッシュプロ敷き布団、や、ミクロガードの敷き布団などです。

3.羊毛敷き布団の特徴

羊毛(ウール)100%わたを使った敷き布団です。羊毛わたは、弾力性があり、湿気の吸湿と放湿力が優れています。寝心地が良く、綿のわたの敷き布団に比べ、湿気がこもらず、衛生的に使えるのが特徴です。

固わたが使われていません。やわらかな敷き布団です。自由に折り曲がります。持ちやすく、上げ下ろしも楽です。羊毛混固わた敷き布団に比べ、一枚で眠ると底つき感があります。2枚敷きをされたほうが、寝心地は良くなります。

4.体圧分散健康敷き布団

体圧分散健康敷き布団は、特殊なウレタンフォームが使われ、体の寝姿勢を保ち、安眠することを目的にした敷き布団です。さまざまなメーカーから、健康敷き布団や安眠敷き布団として販売されています。

具体的な商品名は、ムアツふとん、西川エアー、快圧ふとん、整圧敷き布団、ロマンスエコー、などです。敷き布団の上部を凹凸にすることで、体を敷き布団に密着させず、血流やリンパの流れを妨げません。寝返りすることなく、内臓に負担をかけずにぐっすりとお休みいただけるのが特徴です。正しい寝姿勢を保って眠れるのも特徴です。腰に負担がかからず、目覚めた時の体の痛みに悩まれている方にも喜ばれています。

わたが使われていないため、ホコリが立たず、湿気もこもらせません。アレルギーの方も安心して使えます。干す必要のないタイプの健康敷き布団もあります。布団を干せない方にも最適な敷き布団です。

5.綿わたの敷き布団の特徴

従来の昔ながらの、綿のわたが使われた敷き布団です。打ち直しができます。使い捨てにすることなく、お使いいただけます。綿のわたは、湿気の吸湿はしますが、放湿力がないため、毎日、干す必要がある敷きふとんです。

お好みによる敷き布団の選び方

ここからは、お好みによる敷き布団の選び方をお伝えします。固さ、ご予算、寝心地、使い勝手など、お好みに合わせて、敷き布団をお選びください。

次のお好み別にお選びいただけます。

  1. 買いやすく、寝心地も良い敷き布団が欲しい
  2. 軽くて、上げ下ろしが楽な敷き布団が欲しい
  3. 固い敷き布団が欲しい
  4. やわらかな敷き布団が欲しい
  5. アレルギーや、ホコリ、ダニが気にならない敷き布団が欲しい
  6. 干さなくてよい敷き布団が欲しい
  7. 睡眠の質をよくして、快眠できる敷き布団が欲しい

1.買いやすく、寝心地も良い敷き布団が欲しい

種類も豊富で、手に入れやすく、寝心地も考慮されているのは、羊毛混固わた敷き布団です。価格帯も、数千円から数万円程度まで幅があります。

寝心地を考慮する方は、羊毛混固わた敷き布団の中でも、

  • 腰の部分の固わたが固くなっているタイプ
  • 上部のわたに羊毛わた100%が使われているタイプ

などがおすすめです。

下記、おすすめの敷き布団です。お好みをお選びください。

2.軽くて、上げ下ろしが楽な敷き布団が欲しい

布団の上げ下ろしを楽にしたい方は、羊毛混固わた敷き布団の中の、

  • 縦型成形タイプや、縦にカットされた、織り曲がる固わたが使われたタイプ
  • 軽量固わたが使われたタイプ

や、

  • 化繊100%の、合繊敷き布団

が、おすすめです。

上下のわたも、羊毛わたより、化繊わたや、混合わたが使われたほうが、軽量になります。

下記、軽量タイプの敷き布団です。軽さ、持ちやすさでお選びください。

3.固い敷き布団が欲しい

固い寝心地の敷き布団がお好みの方には、

  • 固めの固わたがつかわれた、男性向け敷き布団
  • 上部に、羊毛100%わたが使われた敷き布団
  • 体圧分散健康敷き布団のハードタイプ

がおすすめです。

体圧分散敷き布団のハードタイプは、がっちりとした体形の男性でも、硬いと感じることなく、しっかりと体重を支えます。寝心地、健康のためにはベストな敷き布団です。

下記、固めの寝心地の敷き布団です。お好みをお選びください。

4.やわらかな敷き布団が欲しい

ふんわりとしたやわらかな敷き布団をお探しの方は、

  • 羊毛(ウール)敷き布団
  • 体圧分散健康敷き布団のソフトタイプ

がおすすめです。

羊毛(ウール)100%わた敷き布団は、弾力性があり、身体にやさしい寝心地です。持ちやすいですので、女性の方でも、上げ下ろしが楽にしていただけます。

体圧分散健康敷き布団のソフトタイプは、やわらかさを感じないかもしれませんが、身体に負担がかからずに、お休みいただけます。やわらかい敷き布団がご希望の方も、目覚め方は、とてもよいと感じていただけるでしょう。

下記、柔らかな敷き布団をお好みの方におすすめです。お好みでお偉いください。

5.アレルギーや、ホコリ、ダニが気にならない敷き布団が欲しい

アレルギーや、ホコリやダニが気になる方は、アレルギーの方向けの合繊敷き布団や、健康敷き布団がおすすめです。

いずれも、アレルギー対策、ホコリダニ対策が施されていますので、安心してお休みいただけます。

下記、アレルギーの方のために作られた敷き布団です。ハウスダスト、ダニなどの侵入を防ぐ高密度側生地の敷き布団。アレルギーの方におすすめです。

ほこりやダニの心配のいらない、わたが使われていない、健康敷き布団もおすすめです。アレルギー対策 + 睡眠の質の向上を目指す方におすすめです。

6.干さなくてよい敷き布団が欲しい

ムアツふとん、西川エアー、整圧敷き布団、快圧敷き布団など、凹凸タイプの健康敷き布団がおすすめです。湿気を布団の中に閉じ込めませんので、干す必要がない敷き布団です。

お仕事が忙しく、日中、布団が干せない方も、じめじめの不快さがなく、快適にお休みいただけます。

下記、干す必要のない、衛生的で、寝姿勢を正しく保ち、睡眠の質にこだわる方におすすめの健康敷き布団です。毎日健康でいたい、という方、お選びください。

7.睡眠の質をよくして、快眠できる敷き布団が欲しい

睡眠の質にこだわる方は、迷うことなく、体圧分散健康敷き布団を選びましょう。

ネット通販ではなく、実際に寝てお試しになりたい方もいらっしゃるでしょう。

寝具専門店、東急ハンズさま、デパートの寝具売り場などに足をお運びいただき、寝心地を比べて、一番体に合うタイプを選ぶこともおすすめします。

それぞれの健康敷き布団には、硬さの違いや厚みの違いもあります。その違いで、寝心地も変わってきます。睡眠の質を良くすることが目的の方は、詳しい寝具の専門スタッフがいる店舗で相談してみましょう。ベストな敷き布団をおすすめしてくれるはずです。

以上、敷き布団の種類と選び方をお伝えしました。

毎日の睡眠の質を左右するのが、敷き布団です。生活スタイルやお好みに合わせて、納得のいく敷き布団をお選びいただき、ぐっすり心地よく眠っていただければ幸いです。

ワイドダブルのボックスシーツが探しにくい原因と対策

ワイドダブルサイズのベッドをお使いの方から、ボックスシーツのサイズで困っている、というお声を頂戴します。ボックスシーツのサイズが見つからない、という方と、購入したサイズがマットレスに合わない、という方がいらっしゃるようです。ここでは、ワイドダブルのベッドマットレスをお使いの方が、ボックスシーツを探しにくい原因と、ボックスシーツのサイズで困った際の対策をご案内します。

目次

ワイドダブルのボックスシーツで困る原因

ワイドダブルのベッドをお使いの方が、ボックスシーツで困る原因の主だったものは、2つあります。

  • 1つは、ワイドダブルのボックスシーツは、販売されている種類が少なく、それが、商品を見つけにくくしていることです。
  • 2つめは、ベッドメーカーやシーツメーカーによって、ワイドダブルの巾の寸法に、ばらつきがあり、さらに、サイズの名称も、異なっていることです。これは、シーツの探しにくさと、購入後のサイズが合わないこと、双方の要因になっています。

ベッドをお使いのほとんどの方は、ベッドマットレスのサイズを、実寸の寸法ではなく、サイズ名で覚えていらっしゃいます。それが普通です。ボックスシーツをお探しの際は、サイズ名称を使い、ワイドダブルのボックスシーツを探している旨を、店頭でお尋ねになったり、インターネットで検索をなさったりされていることでしょう。しかし、メーカーや商品により、ワイドダブルの寸法やサイズの名称に、ばらつきがあることで、商品が探しにくかったり、購入後にサイズが合わなかったりしてしまっているのです。

ワイドダブルのサイズや寸法

ワイドダブルのボックスシーツとベッドマットレスのサイズと寸法の現状についてです。混乱しやすいため、ボックスシーツのワイドダブルのサイズと寸法と、ベッドマットレスのワイドダブルのサイズと寸法について、を分けてお伝えします。

まずは、どちらかというと、混乱の少ない、ボックスシーツのサイズと寸法です。

ワイドダブルのボックスシーツの巾の寸法は、150~155cm です。販売されている商品によって、ワイドダブルのサイズ名称で、ボックスシーツの巾の寸法が、150cm、152cm、153cm、155cm などがあります。一定ではなく、寸法にばらつきがあります。

次に、ベッドマットレスの場合をお伝えします。大変わかりずらいです。

わかりにくさの原因は、ベッドマットレスのワイドダブルサイズは、メーカーによって巾の寸法が異なることと、サイズの名称が異なることにあります。

具体的には、次のような点です。

  • ベッドマットレスのワイドダブルサイズの巾は、メーカーにより、150~154cm程度までばらつきがあります。
  • マットレスの巾の寸法が、150~154cm 程度のサイズ名称を、ワイドダブルではなく、ワイドダブルロングや、クイーンサイズと称しているメーカーがあります。

例えば、フランスベッド社や東京ベッド社のワイドダブルのベッドマットレスの巾は、154cm。カリモク社のワイドダブルのベッドマットレス巾は、150cm。シーリー社は、呼び名が、ダブルワイドで、ベッドマットレス巾は、153cmです。

そして、シモンズ社は、ベッドマットレス巾が、152cmを、クイーンサイズと称しています。また、ドリームベッド社やサーター社の場合、ベッドマットレス巾が、150cmを、クイーンサイズと表示しています。

さらに、レガリア社やキングスダウン社のベッドマットレスは、寸法が、巾153cm、丈203cmで、ワイドダブルロングというサイズ名称にしています。一般的にロングサイズのベッドマットレスは、207cmですので、203cmのマットレスは、ワイドダブルに近いサイズといえるでしょう。

巾と丈、名称で、メーカーによってこれだけばらつきがあり、さらに、マットレスの厚みは、商品によって、違いがいくつもありますので、ボックスシーツ選びに苦労してしまうわけです。

ワイドダブルのボックスシーツのサイズが合わない例

購入後に、ボックスシーツのサイズが合わずに困ってしまう原因は、上記にお伝えしたサイズのゆれと、マットレスの厚みが、20cmより厚みのあるマットレスをお使いの方に生じることが多いです。

マットレスの厚みが、20cmより薄く、18cm程度までの場合は、ワイドダブルのマットレスをお使いの方でも、シーツが合わないで困ることは、あまりないでしょう。理由は、販売されているボックスシーツの、マチは、少なくても、25cm 程度はあることが多いからです。マチ25cmのボックスシーツは、マットレスの厚み20cm程度まで使えるサイズです。

ワイドダブルのサイズ表記のゆれがあっても、マットレスの厚みが18cm程度なら、ボックスシーツの巾のゆれは、マチで、カバーすることができます。具体的に説明します。

例えば、フランスベッドのワイドダブルのベッドをお使いの方の場合です。マットレスの巾の寸法は、154cmで、ワイドダブルのボックスシーツ、150cm巾を購入した場合、シーツの巾が、マットレスの巾より、4cm狭くなります。両サイド2cmずつの違いです。

マットレスの厚みが、18cm程度までのマットレスをお使いで、ボックスシーツのマチが25cm の場合、巾が、両サイドそれぞれ2cmマットレスが広くなりますので、マチの25cmから、2cmひいて、23cm。マットレスの厚みが、18cm ですと、マットレスの下に敷きこまれる生地は、5cm になり、どうにか、ボックスシーツがめくれ上がらずに使えるサイズになります。

もし、マットレスの厚みが、20cmか、それ以上で、ボックスシーツのマチが25cmの商品を使う場合、マットレスとボックスシーツの幅の差異が、マチでカバーされずに、めくれ上がってしまい、サイズが合わず、大変使いずらく、見た目も良くない原因になります。

マチの選び方の記事をご参照いただくとわかりやすくご案内していますが、マットレスの下に敷きこまれる生地の長さは、5cm~15cm程度必要になるからです。

ワイドダブルのボックスシーツで困った場合の対策

ここからは、ワイドダブルのベッドをお使いの方が、ボックスシーツで困ったときの対策をお伝えします。

ワイドダブルのボックスシーツの商品を探しにくい場合

寝具店やデパート、もしくは、インターネットなどで、どうしても、ワイドダブルのボックスシーツが見つからない場合は、クイーンサイズのボックスシーツをお求めになるのも一つの案になります。販売されているボックスシーツは、クイーンサイズの方が、ワイドダブルサイズに比べ、種類が豊富で、手に入れやすいからです。

上記の、ワイドダブルのマットレスのサイズと寸法でお伝えした通り、マットレスの巾は、150~154cmです。販売されているクイーンサイズのボックスシーツの巾は、160cmです。ボックスシーツの巾が、ワイドダブルのマットレスより、両サイド、3~5cmずつ広くなります。3~5cm程度ですと、ボックスシーツの生地をマットレスの下にぐっと入れ込んでしまえば、問題なくお使いいただけるサイズになります。

お使いのワイドダブルのベッドマットレスが、154cmや、155cmであれば、なおさら問題なくお使いいただけるでしょう。商品の種類も豊富で、価格帯もお手頃のものから、高級品までありますので、お気に入りの快適なシーツを選んでいただけます。

お使いのマットレスの厚みが、25cmより厚い場合は、クイーンサイズのボックスシーツのマチのサイズを確認し、マチがマットレスの厚みに対応するか、確認しましょう。厚みとマチが合わないと、使えない場合もあります。

マットレスのサイズに合う、ワイドダブルのボックスシーツを選ぶ方法

大変シンプルになりますが、お使いのワイドダブルのベッドマットレスの、巾、丈、厚みの実寸を測り、それに合うサイズのボックスシーツの寸法を確認して、購入することです。これまでお伝えした通り、ワイドダブルサイズは、寸法や名称にばらつきがあるからです。

マットレスの厚みを、5つに分けて、下記、具体的にご案内します。

  1. マットレスの厚みが、18cm程度まででしたら、ワイドダブルサイズで、マチ25cm 以上のボックスシーツをお選びになるとよいでしょう。上でお伝えした通り、巾の差異は、マチでカバーされるので、細かなサイズを気にされなくても、サイズ選びでの失敗はあまり生じません。
  2. マットレスの厚みが、19cm~24cm程度でしたら、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈を確認し、マチ30cmの商品を選びます。
  3. マットレスの厚みが、25cm~34cm程度でしたら、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈を確認し、マチは40cmのワイドダブルを選びましょう。
  4. マットレスの厚みが 35cm~39cm程度でしたら、同じく、マットレスの巾と丈のサイズを測った上で、ボックスシーツの巾と丈の寸法を確認し、マチは45cmのワイドダブルのボックスシーツを選びます。
  5. マットレスの厚みが、40cm以上のワイドダブルサイズのマットレスの場合は、ボックスシーツは、マットレスメーカーで専用に販売されている商品をお求めになるか、サイズオーダーでお求めいただくことをおすすめいたします。

お使いのマットレスをご覧になり、あきらかに、マットレスの厚みが20cm 以上ある場合は、ボックスシーツのサイズが合わないことが生じやすいですので、厚みを必ず測り、ボックスシーツのマチのサイズを確認して、購入しましょう。ボックスシーツのサイズの測り方。

以上です。

ワイドダブルサイズのベッドは、ゆったり眠れる、人気のあるサイズです。きちんとしたマットレスのサイズを把握することで、ワイドダブルのボックスシーツ選びの苦労や間違いが少なくなります。

ぜひ、使いやすいボックスシーツのサイズを選び、ゆったりのベッドで快適に眠りましょう。

花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

花粉の季節、布団を外に干せない時の対処法

花粉の時期、布団を外に干せずに困ってしまう、というお声を頂戴します。布団を干すことを習慣にされている方にとって、干さない布団で寝ることの不快さは、安眠の妨げにもなることでしょう。ここでは、花粉の季節に、寝具を外に干せないときの対処の方法をお伝えします。

目次

布団を外に干す目的

最初に、布団を干す目的から、お話しさせてください。

理由は、花粉の時期に、布団を干したい方が、解決方法を見つけていただきたいからです。

  • 布団を外に干す大きな目的は、寝具にこもった湿気を発散させることです。

逆にいえば、寝具の湿気をしっかりと発散させることができれば、外に干さなくてもよいわけです。

花粉の時期は、布団を外に干す、という行為ではなく、湿気を発散させる、という目的を優先させて、お手入れをしましょう。

「寝具にこもった湿気、なぜ、発散させることが必要なのかしら?」と、疑問に思う方もおられるかもしれません。

寝具の湿気を発散させることが必要な理由は、寝具に、湿気がこもってしまうと、次のような状態になるからです。

  • 寒い季節は、寝具の湿気が冷え、布団の中が冷たくなり、眠りが浅くなる原因になる
  • 熱い季節は、寝具の湿気が温まり、布団の中が蒸れて不快
  • カビやダニの発生の原因になる
  • 寝具に湿気が帯びたままになり、においの原因になる

など。

寝具の湿気を発散させることが大切な理由は、上記のような状態が、心地よい眠りの妨げになり、結果として、健康にも影響を及ぼしかねないからです。

次の項目から、花粉の季節に、外に干さなくてもできる、寝具の湿気対策をお伝えしていきます。

外に干さずに、敷き布団の湿気を取る方法

ここからは、外に干さずにできる、敷き布団の湿気を取る方法をお伝えします。

湿気が一番こもる寝具は、敷き布団です。敷き布団の種類によって、湿気のこもりやすさ、が異なります。

下記、湿気を多く含みやすい順に並べた、敷き布団の種類です。リストの後に、それぞれの敷き布団の種類別に、湿気の発散方法をお伝えします。

  1. 綿わたの敷き布団
  2. 羊毛(ウール)敷き布団
  3. 羊毛混固わた敷き布団
  4. ムアツふとん、西川エアーなどの特殊ウレタンの健康敷き布団

1.綿わたの敷き布団の、外の干さずにできる湿気対策

昔ながらの、綿のわたの敷き布団は、一番湿気がこもってしまう寝具です。理由は、綿のわたは、湿気の吸収力は高いのですが、放湿力が低いからです。綿のわたの敷き布団は、湿気対策が、特に必要です。

具体的な、湿気対策は、次の通りです。

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    毎日きちんと布団を畳みます。敷きっぱなしには、しないようにしましょう。敷きっぱなしの状態は、布団に湿気がたまるばかりか、吸湿しきれない湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    外に干せない季節は、布団乾燥機が、一番効果を発揮します。布団の中の湿気をしっかり吸水し、乾燥させます。また、布団を温めることで、外の日に干したように、わたがふっくらとします。機種によっては、高い温度の温風設定によるダニ対策や、脱臭機能のある布団乾燥機もあります。綿わたのお布団を使っている方で、花粉の季節に外に布団を干せない方は、1台、お持ちになることをおすすめいたします。
  • 布団干しラックを使う
    敷き布団を、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 布団干し袋を使う
    黒い不織布でできた、布団干し袋に入れて、外に干すという一案もあります。布団干し袋は、外気の汚れや花粉を、布団本体に付着することを防ぎながら、外干しができるという商品です。ただ、布団干し袋には、ほこりや花粉が付着しますので、布団干し袋から、布団を取り出す作業中に、花粉が布団や部屋の中に飛び散ることもあります。花粉で、本当にお困りの方は、その点も吟味して検討することをおすすめいたします。
  • 湿気取りシートを敷く
    敷き布団の下に、布団用湿気取りシートを敷いて眠ります。湿気取りシートが、布団の中の湿気を吸い取り、湿気発散に役立ちます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

2.羊毛敷き布団(羊毛100%)の湿気対策

羊毛(ウール)100% の敷き布団は、花粉の季節にかかわらず、外に干すことをおすすめしない敷き布団です。理由は、羊毛 (ウール) わたは、日に干してしまうと、変色の原因になるからです。

羊毛(ウール) は、吸湿力にすぐれ、さらに、放湿力もある素材です。綿のわたの敷き布団に比べると、湿気を布団の中にはこもらせません。それでも、厚みのある敷き布団ですので、湿気を発散させるお手入れはしておきましょう。

湿気の発散は、

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    毎日きちんと布団を畳みます。敷きっぱなしにはしないようにしましょう。敷きっぱなしの状態は、放湿されなかった湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。肌寒際夜もある、花粉の季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。布団乾燥機の機種によっては、脱臭機能のある、商品も販売されています。羊毛布団は、独特のにおいが気になる方もいらっしゃるようです。布団乾燥機は、その点も役立ちます。
  • 布団干しラックを使う
    布団乾燥機を使わない場合、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 湿気取りシートを敷く
    羊毛敷き布団の下に、布団用湿気取りシートを敷いて眠ります。湿気取りシートが、布団の中の湿気を吸い取り、湿気発散に役立ちます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

3.羊毛混固わた敷き布団の湿気対策

羊毛混固わた敷き布団は、中央に化繊の固わた、その固わたを、羊毛(ウール)と化繊わたの混紡わたで巻き、側生地でキルトされている敷き布団です。昨今は、このタイプの敷き布団が、主流です。多く販売されています。

三つ折りに、たたみやすくなっている形状です。その特性から、半分に折ることが難しい敷き布団です。布団干しラックを使って、布団がずれ落ちないように、上手に干すようにすることが必要です。

羊毛混固わた敷き布団は、中央が化繊素材を使った固わたであること、また、その周りのわたも、化繊が混ざっていることから、綿わたや羊毛 (ウール) 敷き布団に比べ、湿気がこもりにくい敷き布団です。毎日、湿気対策のお手入れをしなくても、湿気による不快さは、上記の2種の敷き布団に比べ、少ないでしょう。

定期的にやったほうが良い、湿気対策のお手入れは、

  • 絶対に敷きっぱなしはしない
    これは、羊毛混固わた敷き布団も、同様です。敷き布団は、毎日きちんと布団を畳むことが、最低限のお手入れです。敷きっぱなしの状態は、放湿されなかった湿気が、床や畳にしみこんでしまい、カビの原因にもなってしまいます。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛混固わた敷き布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。定期的に使い、湿気を発散させると、気持ち良く眠ることができます。
  • 布団干しラックを使う
    羊毛混固わた敷き布団は、半分に折りたたみにくいため、布団干しラックがあると便利です。部屋の中で干し、除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 湿気取りシートを敷く
    羊毛混固わた敷き布団も、布団用湿気取りシートを、布団の下に敷くことをおすすめします。眠っている間に、湿気を吸い取ってくれます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れでも、押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

4.ムアツふとん、西川エアーなどの特殊ウレタンの健康敷き布団

ムアツふとん、西川エアー、快圧ふとん、整圧敷き布団などに代表される、表面が凹凸タイプの健康敷き布団は、もともと、外に干す必要がない敷き布団です。理由は、湿気を布団の中にこもらせない仕様になっているからです。

このタイプの健康敷き布団をお使いの方は、日頃から、外に干してはいらっしゃらないかと思います。花粉の時期も、いつもと同じお手入れで十分です。

具体的には、定期的に、部屋の中に立てかけて、側生地などが吸った湿気を発散させることです。花粉の時期は、窓を開けることも避けたいものです。除湿機やサーキュレーターで、風をあてると、早く乾燥させることができます。

掛け布団の除湿方法

掛け布団も、素材によって、湿気のこもり具合が異なります。

湿気のこもりやすい順番は、次の通りです。リストの後に、それぞれの掛け布団の、外に干さずにできる、湿気の発散方法をお伝えします。

  1. 綿わたの掛け布団
  2. 羊毛(ウール)100% 掛け布団
  3. 羊毛混掛け布団
  4. 化繊わたの洗える掛け布団
  5. 羽毛布団

1.綿わたの掛け布団の、外の干さずにできる湿気対策

綿わたの掛け布団は、掛け布団の中で、一番湿気がこもりやすい寝具です。綿わたには、吸湿機能はありますが、放湿機能が少ないからです。湿気対策が必要です。

具体的な、湿気対策は、敷き布団の場合と重複しますが、次の通りです。

  • 万年床にはしない
    毎日きちんと布団を畳みましょう。綿のわたは、放湿機能がありません。万年床の状態は、綿わたの掛け布団に湿気がこもり、重くなり、カビやダニの原因にもなり、何より掛けて不快さがあります。
  • 布団乾燥機を使う
    外に干せない季節は、布団乾燥機が、一番効果を発揮します。布団の中の湿気をしっかり吸水し、乾燥させます。また、布団を温めることで、外の日に干したように、わたがふっくらとし、軽くなり、掛け心地も良くなります。機種によっては、高い温度の温風設定によるダニ対策や、脱臭機能のある布団乾燥機もあります。綿わたのお布団を使っている方で、花粉の季節に外に布団を干せない方は、1台、お持ちになることをおすすめいたします。
  • 布団干しラックを使う
    掛け布団を、布団干しラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

2.羊毛掛け布団(羊毛100%)の湿気対策

羊毛(ウール)100% の掛け布団は、花粉の季節にかかわらず、外に干すことをおすすめしない掛け布団です。理由は、羊毛 (ウール) わたは、日に干してしまうと、変色の原因になるからです。

羊毛掛け布団の湿気対策のお手入れは、

  • 万年床にしない
    毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛掛け布団も、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。寒い季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。羊毛は、独特のにおいが気になる方がいらっしゃいます。臭機能のある布団乾燥機をお使いになると、臭いと湿気、両方の対策をしていただけます。
  • 布団干しラックを使う
    布団乾燥機を使わない場合、布団干しラックにかけて干すようにします。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

3.羊毛混掛け布団の湿気対策

羊毛混掛け布団は、羊毛(ウール) と化繊の混紡わたが使われている掛け布団です。羊毛掛け布団より、湿気がこもりにくい掛け布団です。

外の干せない時期の湿気の発散には、

  • 万年床にしない
    毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    羊毛混掛け布団も、布団乾燥機をお使いになると、早く湿気を乾燥させることができます。寒い季節は、眠る前に使うことで、布団の中を温めることも可能です。
  • 布団干しラックを使う
    部屋に、布団干しラックを置き、掛け布団をラックにかけて、部屋の中で干します。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

4.化繊わたの洗える掛け布団の湿気対策

化繊わたの洗える掛け布団は、湿気がこもりにくい掛け布団の一つです。化繊わたの特徴で、湿気を閉じ込めず、乾燥しやすいので、上記の素材の掛け布団に比べ、湿気対策の頻度も少なくすみません。

湿気の発散には、

  • 万年床にしない
    これは、どの掛け布団も同じです。毎日の上げ下ろしだけでも、湿気の発散をさせます。万年床にはせずに、きちんと畳みましょう。
  • 布団乾燥機を使う
    布団内の湿気を、乾燥させるには、布団乾燥機が、一番早いです。化繊わたの洗える掛け布団の場合、頻繁に布団乾燥機を使わずとも、湿気による不快さはあまりないでしょう。湿気が気になるときに、使うのが良いでしょう。
  • 布団干しラックを使う
    部屋の中に、布団干しラックを置き、その上に掛け布団をかけて湿気を発散させます。除湿機や、サーキュレーターを布団に向けて使うと、除湿を早めます。
  • 押し入れ用湿気取りシートを使う
    押し入れ用湿気取りシートや、除湿剤を使いましょう。また、除湿機や、サーキュレーターを押入れに向けて、布団の乾燥をするのもおすすめです。

5.羽毛布団の花粉の季節の湿気対策

羽毛布団は、外に干さないで 使う、掛け布団です。羽毛布団は、湿気がこもりにくく、湿気対策がほとんどいらない掛け布団です。

羽毛布団の、花粉の季節のお手入れは、普段と同様、たまに、部屋の中で陰干しをする程度で十分です。花粉の季節は、窓を開けたくない方も多いでしょう。陰干しをする際は、布団ラックにかけて、除湿機やサーキュレーターを使うのがおすすめです。早く、除湿していただけます。

花粉の季節のシーツ、カバーのお手入れ

花粉の季節は、シーツもカバーも、外で干したくありません。

洗濯後は、部屋干しで乾燥させます。乾燥機の使用が可能なシーツやカバーであれば、乾燥機で乾燥をさせます。部屋干しの場合は、天気の良い日を見計らい、日の入る場所で、除湿機や、サーキュレーターを併用させると、乾燥時間を短縮できます。

干し方は、部屋干し用のラックに掛けるか、洗濯ピンチハンガーを使い、角の部分と、そのほかの部分を重なる部分がないように上手くつまんで、干します。シーツの洗濯頻度と上手な洗濯の方法

洗い替えのご用意をおすすめします

部屋干しは、乾燥に時間がかかります。シーツやカバーは、洗い替えを用意されることをおすすめします。

洗濯時、カバーやシーツを取り外すタイミングで、洗濯済みの清潔なカバーやシーツを装着します。取り外しと、装着を同時にしてしまった方が、簡単で、手間を感じません。洗い替えを用意しておくと、部屋干しで、乾燥が間に合わず、生乾きのシーツやカバーを使う不快さも、味合わずにすみます。

花粉が付着しにくい素材のカバー、シーツ

シーツや掛け布団カバー、敷き布団カバー、ピロケースには、花粉が付着しにくい超極細繊維を高密度で織った生地を使った商品も販売されています。具体的な商品名では、ミクロガードや、フレッシュプロなどです。洗濯後の乾きも早いので、花粉時期のカバー、シーツとしておすすめします。

花粉対処に使いたいおすすめアイテム

花粉対策に、おすすめのカバーや、お手入れのためのおすすめアイテムです。花粉時期を、少しでも、気持ちよく眠るために、お選びください。

花粉対策、掛け布団カバーやピロケース

部屋干しを快適にするためのアイテム

毎日の湿気対策。布団用除湿シート

干す必要のない、マットレス


以上、花粉の季節に、外に干さずにできる寝具の湿気対策をお伝えしました。毎年やってくる花粉の季節。体に負担がかかり、日常の生活がいつも通りにできなくなり、本当に何とも辛い季節です。寝具の湿気対策をしっかりとして、ぐっすりと安眠していただけますれば幸いです。

この記事では、布団用掃除機については、記していません。布団用掃除機は、寝具の花粉を吸い取りますが、湿気を発散させる目的で使用するものではないからです。この記事は、花粉の季節の寝具の、湿気対策についてのみ、お伝えしています。ご了承くださいませ。

汚れが目立たないシーツの色と選び方

汚れが目立たないシーツの色と選び方

汚れが目立たないシーツの色と選び方

シーツの色選びで、「汚れが目立たないシーツの色はどれですか?」と、お問い合わせを頂戴します。ここでは、どんな色のシーツが汚れが目立ちにくいのか、と、汚れが目立ちにくいシーツの色の選び方をお伝えします。毎日使うシーツ、色選びに迷ったら、どうぞご参考になさってください。

目次

汚れが目立ちにくいシーツの色

汚れが目立ちにくいシーツをお探しの方は、ライトベージュ、アイボリー、ナチュラル色、などの、生成り色と呼ばれる色をおすすめします。

理由は、シーツの汚れの原因となる色を目立たせないからです。

汚れが目立ちにくいシーツの色:生成り系の色

汚れが目立ちにくいシーツの色:生成り系の色

シーツの日常的な汚れの種類は、

  • 汗によるシミや汚れ
  • よだれ
  • 長年使って生じるシーツの黄ばみ
  • 洗剤が落ち切れずに残ってしまう白いシミ
  • 繊維のホコリ
  • 白っぽいホコリ、ハウスダスト

などです。上記の汚れの色は、白っぽい色から黄色っぽい色です。

白っぽい、黄色っぽい汚れの色が、目立たないのが、生成り色にあたる、明るいベージュ系やアイボリー系なのです。

明るいベージュ、生成り色系の色をお選びいただければ、汚れが目立ちにくくなります。

実際にシーツをお求めになるときの、色選びの注意

シーツをお求めの際は、色名だけで決めず、色目や色の濃さをご確認しましょう。

シーツの色名や色見は、商品によって随分と異なることがあるからです。例えば、ベージュの色名の場合、商品によって、アイボリーに近い、淡い色だったり、モカ色に近い、濃い色だったりします。

それを踏まえた上で、シーツの色選びをするようにしましょう。

下記、シーツの汚れが目立ちにくい、生成り色系の、主だった色名のリストです。

  • アイボリー
  • ライトベージュ
  • ナチュラル
  • クリーム
  • ベージュ

クリーム色は、黄色目が強い商品と、アイボリーに近い商品があります。

ベージュ色は、濃いめのベージュの商品と、クリームに近い商品もあります。

色名だけでなく、画像や、実際の商品の色を確認してから求めるようにしましょう。

日常的な汚れ以外の汚れとシーツの色選び

日常的な汚れ以外でも、シーツが汚れることがあります。例えば、ペットの汚れや、血液などです。

ペットの毛がシーツに付着するのが気になる場合もあるでしょう。その場合は、シーツの色を、ペットの毛の色に合わせることで、汚れが目立たなくなります。

血液の汚れが目立ちにくい色のシーツをお探しの方は、生成り色ではなく、濃いめのベージュや濃紺、黒などの色をお選びになるよいでしょう。

濃い色のシーツと汚れ

黒いシーツ

黒いシーツ

「濃い色のシーツを選べば、汚れが目立たないのでは?」というご質問も頂戴します。例えば、黒やネイビー、紺色、濃いグリーンなどです。

お客さまには、濃い色は、逆に汚れが目立ちやすいです、とお伝えしています。

理由は、シーツの汚れの多くは、白っぽい色や黄ばんだ色です。濃い色のシーツは、白っぽい汚れが、とても目立ってしまうのです。特に、よだれ、ホコリ、洗剤の残りの白いシミが、とても目立ちます。

汗のシミや、長年使うことによる黄ばみも、濃い色のシーツだと、汚れが浮いて見えることもあります。

シーツの洗濯をあまりしない場合、濃い色のシーツは、汚れが目立ちやすくなりがちです。濃い色のシーツは、洗濯を頻繁にされる方におすすめする色になります。

ブルー系やピンク系の色のシーツと汚れ

シーツやカバーは、ミズイロなどの明るいブルー系や、淡いピンク色が多く販売されています。水色やピンクのシーツは、汚れが目立つのでしょうか?

ミズイロや淡いピンクのシーツは、よだれやホコリ、洗剤の残りシミなどの白っぽい汚れは、あまり目立ちません。一方、汗ジミなどの黄ばんだ汚れは、少し目立ちます。

シーツの色の違いによる、汚れの目立つ順番

ここでは、シーツの色による、汚れの目立つ順番をお伝えします。

シーツの汚れの目立ち方を比べると、次のようになります。

下記、汚れが目立ちにくいシーツの色を、目立たない順に並べてあります。

白っぽい汚れ、が目立たない色の順番

  1. 白、オフホワイト
  2. 生成り系
  3. ミズイロや淡いピンク
  4. 黒、ネイビー、濃いグリーンなど濃い色

汗ジミや、黄ばんだ汚れ、が目立たない色の順番

  1. 生成り系
  2. ミズイロや淡いピンク
  3. 黒、ネイビー、濃いグリーンなど濃い色
  4. 白、オフホワイト

汚れたらすぐにわかるシーツの色

シーツに汚れやシミがついてしまったら、すぐに洗濯やシミ取りをして清潔にしたい、という方もいらっしゃるでしょう。その場合、白やオフホワイトをお選びいただくのがよいでしょう。

白やオフホワイトのシーツは、漂白剤も使いやすい色です。常にシーツを清潔に、きれいな状態にしていただけます。

濃い色がお好みでしたら、濃い色のシーツも選択肢の一つです。白っぽい汚れや黄色の汚れが、すぐにわかります。濃い色のシーツは、汚れたらすぐに洗う、が鉄則です。

以上、汚れが目立ちにくいシーツの色と、選び方をお伝えしました。

シーツの洗濯頻度は、それぞれの方によって、ずいぶんと期間に開きがあるのが実状です。毎日から2~3日に一度、週に一度、月に1~2度、それ以上といった具合です。その頻度によって、汚れが目立ちにくいシーツの色選びも、違ってくるでしょう。上記、ご参考になれば幸いです。

とにもかくにも、きれいで清潔なシーツで、心地よい眠りと目覚めを楽しみましょう。

汚れの目立たない色が選べるボックスシーツ

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羽毛布団から羽毛が吹き出る原因と対処の方法

羽毛布団から羽毛が吹き出る原因と対処の方法

羽毛布団から羽毛が吹き出る原因と対処の方法

「羽毛が掛け布団カバーの中に吹き出てしまって、どうしたらよいでしょう」と、お問い合わせを頂戴します。カバーの外に羽毛が付着したのに気付き、カバーの中を見てみたら、細かな羽毛やスモールフェザーが沢山吹き出していた、といった状況のようです。ここでは、羽毛の吹き出しの原因と、その対処の方法、そして、予防方法をご案内します。

目次

羽毛布団から羽毛が吹き出る状況と原因

羽毛布団から羽毛が吹き出てしまった方から、その状況をお聞きすると、次のようなパターンが多いようです。

  1. 羽毛布団をたたいたて、ホコリや湿気をとばしていた
  2. 羽毛布団をたたむとき、空気を抜くように、力や体重を掛けてしまっていた
  3. 羽毛布団にカバーを掛けずに使っていた
  4. カバーを掛けずに、羽毛布団を外に干した
  5. 羽毛布団に襟カバーを縫い付けて使った
  6. 羽毛布団のほつれを縫って直した
  7. 羽毛布団の保管の際、保管ケースのファスナーに引っ掛けてしまった
  8. ダウン率の低い羽毛布団を使っていた
  9. 価格帯が低い羽毛布団を購入した、など

上記の状況を、原因別に分けると、下記の2つに分けられます。

  • 1つは、羽毛布団の使い方が原因
  • もう1つは、羽毛布団の品質が原因

最初にお伝えした、羽毛が吹き出た状況を、原因別に分けると、

  • 最初から7番目までは、羽毛布団の使い方によるもの。
  • 最後の2つは、羽毛布団の品質によるもになります。

ここから、2つの原因の詳細と、この状況を事前に防ぐ方法を、お伝えします。

1.羽毛布団の使い方が原因の詳細と、防ぐ方法

羽毛布団の使い方が原因で、羽毛が布団から吹き出てしまう場合、羽毛布団の側生地に、小さな穴や傷がついてしまうことが要因になっています。

羽毛布団は、側生地に、ほんの小さな傷や、穴があいてしまうと、そこから羽毛がどんどんと吹き出してしまいます。

次のような使い方をすると、側生地を傷つけやすく、穴があき、底から羽毛が吹き出てしまうのです。

  • 羽毛布団をたたいたて、ホコリや湿気をとばしていた
  • 羽毛布団をたたむとき、空気を抜くように、力や体重を掛けてしまっていた
  • 羽毛布団にカバーを掛けずに使っていた
  • カバーを掛けずに、羽毛布団を外に干した
  • 羽毛布団に襟カバーを縫い付けて使った
  • 羽毛布団のほつれを縫って直した
  • 羽毛布団の保管の際、保管ケースのファスナーに引っ掛けてしまった

このような状況を事前に防ぐために、できることは

  • 羽毛布団には、必ずカバーを使うこと
  • 羽毛布団に、布団たたきを使わない
  • 羽毛布団は負荷を与えず、丁寧に、やさしく扱う
  • 外では干さないこと
  • 縫い針を使わないこと
  • 側生地に傷かつかないように使うこと

です。

羽毛布団の品質が原因の詳細と、防ぐ方法

羽毛布団の品質が原因で、羽毛が吹き出してしまうこともあります。

例えば、スモールフェザーの割合が多い羽毛布団だったり、スモールフェザーの芯の固い部分が大きかったりする羽毛布団の場合です。スモールフェザーの固い部分が側生地を突き刺して、羽毛の吹き出しの原因になるのです。

また、価格帯が低い羽毛布団の場合、使われている側生地の品質が好ましくない場合があります。側生地の組成が粗かったり、側生地にダウンプルーフ加工が施されていない商品の場合です。側生地の組成が粗かったり、ダウンプルーフ加工がされていないと、羽毛が側生地から吹き出てしまいやすくなります。

ダウンプルーフ加工とは、羽毛が飛び出てしまわないように、ダウンが使われる商品の側生地に施される加工方法です。側生地の、生地目を圧縮することで、羽毛の吹き出しを防ぎ、空気のみを通気させることを可能にしています。

現在は、羽毛が使われるほとんどの商品にダウンプルーフ加工がされます。しかし、低品質や低価格の羽毛布団には、ダウンプルーフ加工がされていない商品が販売されてしまっていることがあるようです。

このような状況を事前に防ぐために、できることは

  • 羽毛布団の購入時に、品質をしっかり吟味して、商品を選ぶ
  • 羽毛布団の側生地が、ダウンプルーフ加工が施された商品を選ぶ
  • 信頼のおける寝具専門店に相談して、納得した商品を選ぶ
  • 値段の安さだけで、商品を選ばない

といったことが大切です。

羽毛が吹き出てしまった時の対処法

ここからは、羽毛が吹き出てしまった時の対処法をお伝えします。

羽毛は、吹き出し始めると、あっという間に収拾がつかなくなるほどの量が、出てきてしまいます。羽毛の吹き出しに気付いたら、すぐに対処をすることが大切です。

対処方法は、次の3つです。

  1. 側生地の傷、穴の場所を特定できる場合は、補修シートで穴をふさぐ
  2. 羽毛布団のリフォーム(打ち直し)で作り直しをする
  3. 買い替えをする

それぞれ、順を追って、説明します。

1.側生地の傷、穴の場所を特定できる場合は、補修シートで穴をふさぐ

羽毛の吹き出しの場所を特定できる場合は、羽毛布団用補修シートを使って、穴をふさぎます。羽毛布団補修シートは、アイロンを使い、補修シートを羽毛布団の側生地に圧着させることで、穴をふさぎます。

補修の際は、絶対に、針はつかいません。針を使うと、そこから羽毛がさらに吹き出してしまいます。

羽毛布団用の補修シートは、手芸店や通販で手に入れることが可能です。繰り返しますが、絶対に、針や糸で修復はしないようにしましょう。

補修シートの使い方

  1. 補修シートの説明書の通り、穴の個所に補修シートをのせます。
  2. 当て布をして、慎重にアイロンを当てながら接着していきます。
  3. アイロンの温度や、詳細は、説明書を必ずご覧ください。説明書通りに行います。
  4. 補修の際、アイロンで、側生地を傷つけないように、慎重に作業をしましょう。

2.羽毛布団のリフォーム(打ち直し)で作り直しをする

穴の個所が特定できない場合や、ご自身での修復が不可能と判断された際は、羽毛布団のリフォームを検討しましょう。

羽毛布団のリフォームは、必ず、信用のおける、羽毛布団を取り扱っている寝具専門店、または、寝具メーカーに、ご相談ください。

羽毛布団のリフォームとは、羽毛布団の中の羽毛を洗浄、増し羽毛をし、新しい側生地でお作り直しをすることです。

羽毛布団のリフォームの流れは、事前に、寝具店やメーカーに電話で相談されて、その後、実際に羽毛布団を寝具店の専門家に見てもらい、羽毛布団のリフォームが可能かどうか判断し、可能ならば、リフォームを依頼します。

羽毛布団のグレードや品質、また、羽毛の吹き出してしまった量により、羽毛布団のリフォームができない場合もあります。また、費用も異なります。リフォームにかかる費用の見積もり次第によっては、新たに羽毛布団をご購入されたほうが良いと判断することもあります。専門店で、相談しながら、じっくりとご検討ください。

3.買い替えをする

羽毛布団のリフォームが、羽毛布団の状態によって、できない場合や、買い替えたほうが良いとご判断された場合は、買い換えとなります。

羽毛の吹き出てしまっている羽毛布団は、破棄します。羽毛の吹き出しが激しい場合は、掛け布団カバーの中が、吹き出た羽毛でいっぱいになっていることがあります。掛けふとんカバーは外さず、カバーを付けたまま、破棄しましょう。

羽毛布団は、お住まいの地域のごみの出し方に準じて、破棄をしてください。例えば、町田市ですと、羽毛布団は、粗大ごみになります。

寝具店によっては、古い羽毛布団の引き取りサービスをしていることがあります。羽毛布団の買い替えキャンペーンで、新しい羽毛布団を買うことで、古い羽毛布団の引き取るサービスです。お近くの信用のおける、寝具専門店にお立ち寄りになって、ご相談されることもおすすめいたします。

羽毛が吹き出しの予防方法

最後に、羽毛布団の吹き出しの予防方法をお伝えします。次の点を注意しましょう。

  • 羽毛布団は、掛けふとんカバーを必ず掛けて使う
  • 羽毛布団は、外で干さない。どうしても干したい際は、掛けふとんカバーをかけた状態で干す
  • 羽毛布団に針を使っての補修や、縫い付けは、絶対にしない
  • 羽毛布団の側生地に引っかき傷ができるようなことをしない
  • 羽毛布団を保管ケースで保管する際、清潔に洗濯済みのカバーをかけて保管する
  • 羽毛布団を購入の際は、側生地の品質もチェックする
  • 羽毛布団を購入の際、ダウン率、スモールフェザー率を確認する
  • 羽毛布団を購入の際、信用のおける寝具専門店やデパートで、相談しながら購入する

などです。

羽毛吹き出し対処に使える、おすすめアイテム

本記事でご紹介した、羽毛の吹き出しの対処に使える、おすすめのアイテムです。よろしければ、お使いになってみてください。

以上、羽毛布団の羽毛の吹き出しの原因、対策、予防の方法をお伝えしました。羽毛布団は、使い方と、お手入れ次第で、長く快適に使える寝具です。どうぞ、せっかくお求めになった羽毛布団、大切にされて、毎日のここちよい眠りに役立てましょう。

枕の素材の種類と選び方

質の良い睡眠のためには、高さのあった枕を使うのが良い、というのはご存じのとおりです。一方、枕の中身の素材は、固さや、感触、機能を、ご自身のお好みでお選びいただくことが、気持ちも安らかになり、快眠につながります。ここでは、枕の中身の素材の種類と選び方をお伝えします。お好みに合う、寝心地の良い枕選びで、是非毎日心地よくお休みくださいませ。

目次

枕の素材の種類と選び方

枕の素材の種類と選び方

枕の素材の種類と特徴

枕の素材の種類で、主だったものは、次の通りです。特殊形状などに固められた化繊系の素材、粒状の化繊系の素材、天然素材の順に並んでいます。

  • 低反発ウレタン
  • 高反発ファイバー
  • 高機能ウレタンフォーム
  • ソフトパイプ
  • マイクロビーズ
  • 高機能合繊わた・粒わた
  • 低反発ウレタンチップ
  • そばがら
  • 羽毛・羽根
  • シルク混わた
  • ウールわた
  • ひのきチップ

それぞれの素材の特徴を、固さと通気性の具合もあわせて、順を追ってお伝えします。

低反発ウレタン

特徴

テンピュール枕に代表されるのが、低反発ウレタン素材の枕です。首や頭の重さに合わせて、適度に沈み込み、首の形にフィットするのが特徴です。

首のくびれに添うように波型になっていたり、肩のカーブに添うような形状になっていたりと、特殊な形状の枕に使われます。首、頭や肩口と敷き寝具の空間を埋めることで、しっかりと頭を支えて、安眠を追求しているタイプの枕です。

固さ

固さは、普通です。沈み込みがありますので、柔らかく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

通気性

通気性は、低反発素材が、身体に密着するため、ほかの枕の素材に比べると、高いとはいえません。蒸れると感じる方もいらっしゃるタイプです。ただ、最近は、各メーカーさまが、通気性が良い低反発素材を開発しています。枕によっては、低反発ウレタンでも、通気性が改善されている商品もあるようです。

高反発ファイバー

特徴

エアウィーヴピローやブレスエアーの枕に代表されるのが、高反発ファイバーを使った枕です。通気性が大変よく、沈み込みが少ないのが特徴です。

樹脂繊維を、細かな編み目状にかためた素材で、昔ながらの枕の形状や、肩のくびれに添うようにカットされた形状の枕などがあります。沈み込みがあまりないので、首のくびれの高さと、枕の高さが、ちょうど合うサイズをお選びになることが、安眠につながります。

固さ

固さは、普通から少し固めです。沈み込みがありませんので、固めと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

通気性

通気性は、大変よく、蒸れ感もありません。ご自宅で、簡単に水洗いができます。乾燥も早く、洗濯しやすく、清潔にお使いいただける枕です。

高機能ウレタンフォーム

特徴

ムアツ枕や、西川エアー3D枕に代表されるのが、高機能ウレタンフォームを使った枕です。特殊な形状の枕であることが多く、体圧分散機能に優れ、頭や首が、圧迫されないのが特徴です。

大変耐久性の高いウレタンフォームが使われているため、例えば、ムアツ枕のように、凹凸の形状でも、ウレタンフォームが欠けてしまうことがありません。枕の表面が、波型になっていたり、凹凸であったり、頭と枕の密着を防ぎ、血流を妨げない形状になっている枕です。一定の形になっていますので、首の高さに合わせて、低め用、普通の高さ用、高め用など、ちょうどよい高さをお選びになることで、快適にお使いいただけます。

固さ

固さは、普通です。高反発ファイバーと、低反発ウレタンの中間程度の固さです。

通気性

通気性は、とても良いです。湿気がこもることがなく、カビやダニの心配もなく、清潔にお使いいただける枕です。

ソフトパイプ

特徴

ポリエチレン樹脂を、ストローを細かく切ったような形状の粒状にしてあるのが、ソフトパイプです。パイプ枕や、ソフトパイプ枕と呼ばれています。具体的な商品名で、エアセル枕や、肩楽寝枕などに使われている素材です。通気性が良く、洗えて、頭に熱をこもらせず、首の形状に合わせて使うことができるのが特徴です。

例えば、肩楽寝枕のように、肩のカーブに合うようにデザインされた側生地の中に入れて、首や肩に負担がかかりにくくして、安眠を促す枕もあります。また、とてもシンプルに、ファスナー付きの通気性の良い側生地に入り、中のソルトパイプを自由に出し入れすることで、高さ調節が簡単にできる枕もあります。お値段も手ごろなものが多く、種類も豊富です。

固さ

固さは、普通から固めです。固さは、パイプの固さの違いにより異なります。また、パイプの粒が比較的長く固いタイプで、その角が頭に当たってしまうと、固いと感じる方もいらっしゃいます。

通気性

通気性は、大変よく、熱も湿気もこもらせません。ご家庭での洗濯が可能なものもあります。比較的、男性に人気の枕の素材です。

マイクロビーズ

特徴

ポリエチレン樹脂を、砂の粒のような超極小粒のビーズ状にしてあるのが、マイクロビーズです。側生地に、収縮度(ストレッチ性)の高いニット生地が使われていることが多く、マシュマロのようなやわらかさで、首と枕を支えるのが特徴です。

側生地がニットであること、ビーズが超極小で、流動性が高いことから、首のくぼみの高さに合いやすい枕です。また、寝返りを打って横寝になって、首のくぼみの高さが、仰向きの時と変わったとしても、きちんと支えて、安眠を可能にしています。価格帯も、お手頃な商品が多く、手に入れやすい枕です。

固さ

固さは、普通からやわらかめです。側生地のストレッチ性によって、自由に形状が変わりやすくなるため、やわらかめと感じる方もいらっしゃいます。

通気性

通気性は、普通です。首や頭にフィットするため、多少のムレを感じる方もいらっしゃるかもしれません。

高機能合繊わた・粒わた

特徴

ダクロンⓇデュラライフや、ダクロンⓇコンフォレルなど、清潔で、ほこりがたちにくく、ご自宅で洗濯しやすい、高機能のポリエステル素材を粒状のわたにしてあるのが、高機能合繊わた素材です。ホコリがたちにくく、通気性も良く、丸洗いでき、清潔にお使いいただけるのが特徴です。

長方形の側生地に入れられているほか、肩のカーブに添った形状の側生地に入れられたり、中身を取り出して高さ調節ができたり、ファスナー付きの側生地に入れられたりして使われています。衛生的にお使いになりたい方にも人気です。

固さ

固さは、やわらかめです。首や頭に接触する感触が、程よくやわらかで、比較的女性に人気の枕です。

通気性

通気性は、普通です。粒状のわたなので、密着感や、圧迫感はなくお使いいただけます。熱がこもりにくいのも特徴です。

そばがら

特徴

いわずと知れた、昔からある、そばがらです。現在は、防虫防ダニなどがきちんとされ、衛生面も心配ない素材です。通気性が良く、熱がこもらず、程よい固さが特徴の枕です。

従来の枕の形状のほか、首楽寝枕のように、肩口のカーブに添った形状の側生地に入れられて、首の高さや首のカーブにきちんと添わせることで、安眠を可能にしている枕も販売されています。

固さ

固さは普通です。そばがらは、粒が天然素材でやわらかめのため、他の素材の枕に比べ、耐久性はあまりありません。

通気性

通気性は、良く、熱もこもりにくい素材です。湿気のある日本に昔からあり、今も使い続けられている、日本の気候に合った枕です。

羽毛・羽根

特徴

羽毛(ダウン)や羽根(スモールフェザー)も、昔からある枕の素材です。見た目はボリュームがあっても、頭をのせると、適度にふんわりと沈み込むのが特徴です。

羽毛と羽根の混合具合によって、固さや、ふんわり感、安定感が異なります。羽毛が多く使われている方が、弾力がありソフトで、洋画に出てくるようなタイプの枕になります。商品によっては、使われている羽根、羽毛の品質にばらつきもあります。安価な商品は、羽根が飛び出してしまう、においがする、など、寝心地に影響するものがありますので、商品選びは慎重になさるのも大切です。

固さ/h4>
固さは、普通からやわらかめ。ダウンが多いとやわらかく、スモールフェザーが多いと、普通の固さになります。

通気性

通気性は、普通です。熱はこもりにくく、一年中快適にお使いいただけます。

シルク混わた

特徴

シルク(絹)とポリエステルの素材を混合させて、粒わたにしてあります。絹のふんわりとした、やさしくやわらかさがあるのが特徴です。

絹特有のやわらかさで、頭をふんわり包み込むようにしながら、心地よく支える、上質な枕です。商品としては、珍しいタイプで、シルク好きの方の好まれている枕です。

固さ

固さは、やわらかめです。

通気性

通気性は、普通です。熱がこもることはなく、心地よい枕です。

ウールわた

特徴

羊毛(ウール)を粒状のわたになっている素材です。首や頭に当たる感触はソフトながら、沈み込まずしっかりと頭を支えるのが特徴です。

商品としては、珍しい枕です。というのも、ウールわたは、使っているうちに、固くなりやすい特性があるからです。ウール素材がお好みの方に、好まれている枕です。

固さ

固さは、普通です。

通気性

通気性は、普通です。たまに陰干しをして、風を通していただくと、湿気を発散させてお使いいただけます。

特徴

流水石枕に代表される、石を粒状にした素材です。ひんやりと熱をこもらせず、固さがあるのが特徴です。

頭が熱くなるのが苦手、夏に涼しく眠りたいという方に人気の枕です。

固さ

固さは、固いです。

通気性

通気性は、普通です。石の粒の下に、ウレタンフォームを土台にした枕が多いため、ウレタン部分の素材によっては、湿気がこもる場合もあります。

ひのきチップ

特徴

ひのきを小さなキューブ状のチップにした素材です。ひのきの香りが安眠を誘うのが特徴です。

ひのきチップのみが使われた枕や、ほかの素材の枕の表面に、ひのきチップがのせられている枕などがあります。ひのきの香りがお好みの方に人気です。

固さ

固さは、固めです。

通気性

通気性は、普通です。石の枕と同様、ひのきチップの下に、ほかの素材が使われている枕の場合は、その素材によって、通気性も異なります。

枕の素材の選び方

ここからは、固さや感触のお好みによる、枕の素材の選び方をお伝えします。

固くて、沈み込まない枕がお好みの方

男性に特に多いのですが、固くて、沈み込みのない枕はありますか?といったお問い合わせを頂戴します。そのような方にぴったりなのが、次の枕です。

熱のこもらない、頭が熱くならない枕がお好みの方

これも、男性がお探しの場合が多いのです。熱のこもらない枕、首が熱くならない枕をお好みの方は、下記がおすすめです。

  • ソフトパイプ枕
  • そばがら枕
  • 石枕
  • ひのきチップ枕

横向きで眠るときも快適な枕がお好みの方

横寝をされたり、寝返りを多く打たれたり、首を多く動かすことが多い方におすすめの枕は下記です。

  • マイクロビーズ枕
  • 低反発ウレタンチップ枕
  • ソフトパイプ枕

特に、マイクロビーズ枕は、寝返りを打つごとに、枕の形状も一緒に変わりますので、寝返りの多い方、横寝の方には使いやすい枕でしょう。

やわらかめで、とにかく低い枕がお好みの方

高さに関しては、今回は、主題ではないのですが、女性の方で、やわらかめで低めの枕はありますか?といったお問い合わせを頂戴します。その場合は、下記の素材の枕で、低めタイプをお選びになることをおすすめしています。

  • 高機能ウレタンフォーム枕
  • 羽毛(ダウン)枕
  • シルク混わた枕
  • マイクロビーズ枕

低めタイプを必ずお選びになることが大切です。また、高さ調節のシートが入っている場合は、低めをお選びになり、さらに、シートを抜くことで低くすることも可能です。上記の素材は、首や頭に当たる感触がとてもソフトですので、やわらかな枕をお好みの方にはおすすめです。

ホテルや洋画に出てくるようなふわふわ枕がお好みの方

ホテルや、映画に出てくるような、ボリュームがあってふんわりした枕はありますか?という方におすすめなのは次のタイプです。

  • 羽毛・羽根枕
  • 高機能合繊わた枕

特に、ダウンピローと呼ばれる、羽毛が多く入った枕は、ボリュームがあり、ふわふわです。ボリュームがあり、寝ると、ふんわりと沈み込むような感触がお好みの方は、ダウンの多いタイプをお選びにあることをおすすめします。

首や頭の高さにぴったり合う枕がお好みの方

高さは、今回は主題ではありませんが、首や頭にフィットする枕をお好みの方におすすめなのは、下記のタイプです。

  • 低反発ウレタン枕
  • 高反発ファイバー枕
  • 高機能ウレタンフォーム

これらのタイプは、形状が首に合うように設計されています。高め、普通、低めなど、ちょうどよい高さの枕を選びましょう。微妙な高さ調節は、枕に高さ調節用のシートが入っている商品ですと、シートを抜くことで、可能になります。
 

以上、枕の素材の種類と特徴と、お好みによる選び方をお伝えしました。

上記の素材が単体で使われていたり、組み合わせて使われたりしている枕などもございます。また、現在、枕の種類は大変多く販売されており、増え続けています。外国の安眠まくらも、種類多く、輸入販売されています。上記にお伝えした素材だけでは、ご案内しきれなかったかもしれません。分類すると、上記のいずれかに近い素材をお探しいただけるのではないかとも思います。

すべての素材をお伝えできませんが、お好みの枕にめぐり合っていただくことで、毎日、心地よくお休みいただければうれしいです。